シェイメン(The Shamen)は、イギリス・スコットランドの電子音楽バンドである。1985年に結成。1999年に解散。
シェイメン The Shamen | |
---|---|
オックスフォードでライブするシェイメン(1990年) | |
基本情報 | |
出身地 | スコットランド アバディーン |
ジャンル |
|
活動期間 | 1985年 - 1999年 |
レーベル |
|
旧メンバー | コリン・アンガス ボブ・ブリークス ギャヴィン・ナイト リチャード・ウエスト (Mr. C) ヴィクトリア・ウィルソン=ジェイムス ジョン・デラフォンズ デリク・マッケンジー キース・マッケンジー アリソン・モリソン リチャード・シャープ ウィル・シノット ピーター・スティーヴンソン |
歴史
1980年代
1987年にファースト・アルバム『Drop』をリリース。1960年代的なサイケデリック作品である。
1987年の中頃になると、フロントマンのコリン・アンガスは(S-Express)やM/A/R/R/Sなどのような初期ハウス・ミュージックの先駆者の音を見つけて、最新のスタジオ機器などの知識を増やしていき、1987年9月頃までにこれらの技術をシェイメンの音楽、ロック、テクノ、ヒップホップに採用し、ポップ・ウィル・イート・イットセルフやジーザス・ジョーンズ、EMFなどが影響を受けていたプロトタイプ・ロック(ダンス・ミュージック)を作るため、ラジオの音声をサンプリングした。
1980年代の末にはアシッド・ハウスが生まれ、コリンと1987年に加入したウィル・シノットは夢中になっていた。そして、1989年にセカンド・アルバム『In Gorbachev We Trust』(ジャケットはミハイル・ゴルバチョフの写真)をリリースした。
1990年代
1990年代に入ると、Mr.Cが加入し、アルバム『エン・タクト』(ジャケットには「巧」の字がある)をリリース。「ムーヴ・エニイ・マウンテン (プロジェニィ)」や「ハイパーリアル」[1]、そして「Make It Mine」がシングルでヒットした。
しかし、「Move Any Mountain」のプロモーションビデオ撮影の際、ウィル・シノットがスペインのラ・ゴメラの海岸で溺死した。
その後、1992年にアルバム『ボス・ドラム』を発表。そのうち、シングル化された「Ebeneezer Goode」は歌詞が薬物使用を促すような内容(「Ezer Goode」を繰り返して歌うが、同音異義語で「E's are good」(「Eはよい」(Eとはエクスタシーの隠語)と解釈できる)であり、BBCの音楽番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』内のトップ5・ドラッグ・ソングに選ばれてしまった。だが、全英チャート1位を4週間記録した。当時、フジテレビで深夜に放送されていた音楽番組『BEAT UK』では、「Ebeneezer Goode」だけでなく「Boss Drum」も番組内のチャートで1位を獲得した。
この節の加筆が望まれています。 |
メンバー
最終ラインナップ
- コリン・アンガス (Colin Angus) – ボーカル、ギター、キーボード、ベース (1985年–1999年)
- ボブ・ブリークス (Bob Breeks) – キーボード (1992年–1999年)
- ギャヴィン・ナイト (Gavin Knight) – ドラム、エレクトリック・パーカッション (1991年–1999年)
- リチャード・ウエスト (Richard West、Mr. C) – ボーカル、キーボード (1990年–1999年)
- ヴィクトリア・ウィルソン=ジェイムス (Victoria Wilson-James) – ボーカル (1993年–1999年)
旧メンバー
- アリソン・モリソン (Allison Morrison) – キーボード、ボーカル (1985年–1986年)
- デリク・マッケンジー (Derek McKenzie) – ボーカル、ギター (1985年–1987年)
- キース・マッケンジー (Keith McKenzie) – ドラム、エレクトリック・パーカッション (1985年–1988年)
- ピーター・スティーヴンソン (Peter Stephenson) – キーボード (1986年–1988年)
- ウィル・シノット (Will Sinnott、Will Sin) – ベース、ボーカル、キーボード (1987年–1991年) ※1991年死去
- ジョン・デラフォンズ (John Delafons) – ドラム、エレクトリック・パーカッション (1989年–1990年)
- リチャード・シャープ (Richard Sharpe) – キーボード (1991年–1992年)
- コーディ・H (Cody "The Chuck" H.) – ボーカル (1991年–1993年)
ツアー・メンバー
- DJスティカ (DJ Stika) – ターンテーブル (1990年)
- アレクシス・ブラックモア (Alexis Blackmore、Lex Icon) – ボーカル、ターンテーブル (1990年–1991年)
- (プラヴカ) (Plavka) – ボーカル (1990年–1991年)
- シェリル・メルダー (Cheryl Melder) – ライブ・ボーカル (1991年–1992年)
- ジェリサ・アンダーソン (Jhelisa Anderson) – ボーカル (1992年–1993年)
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- Drop (1987年)
- In Gorbachev We Trust (1989年)
- Phorward (1989年)
- 『エン・タクト』 - En-Tact (1990年)
- 『ボス・ドラム』 - Boss Drum (1992年)
- 『アクシス・ミュターティス』 - Axis Mutatis (1995年)
- 『ヘンプトン・マナー』 - Hempton Manor (1996年)
- UV (1998年)
コンピレーション・アルバム
- Strange Day Dreams (1988年) ※初期作品のイタリア盤
- 『ムーヴ・エニイ・マウンテン (プロジェニィ)』 - Progeny (1991年)
- On Air (1993年) ※BBCラジオでのライブ・セッション
- 『ディファレント・ドラム』 - Different Drum (1993年) ※『ボス・ドラム』のリミックス
- Collection (1996年)
- Remix Collection – Stars on 25 (1996年)
- The Shamen Collection (1998年)
- Hystericool – The Best of the Alternative Mixes (2002年)
脚注
- ^ 「ハイパーリアル」のボーカルにはフィーチャリングとして(プラヴカ)が参加している。彼女は後にジャム&スプーンの「Right in the Night」に参加している。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 公式YouTubeチャンネル