ザブハン川 (ザブハンがわ、Завхан голザブハン・ゴル) とは、ハンガイ山脈よりヒャルガス湖に流れ込むモンゴル国の河川である。長さは670km[1] 、流域面積は約 71,000 km2。流域の大部分はゴビ・アルタイ県とザブハン県の県境を流れる。
歴史
古くは査巴哈と記され、清代には札布噶河と音写されていた[2]。ザブハン川流域は17世紀以降ジューンガルとハルハが抗争する地域となっており、清軍のジューンガル遠征に従軍した(方観承)の記述には「ハルハの兵のザブハン川を守る者は、河魚を食料とし多くが病となった。ザブハンを訳して流沙と言った」との一節がある[3]。清朝が北モンゴルを完全に支配下に置くと、(サイン・ノヤン部)(左翼中旗)などの遊牧地とされた。
関連項目
脚注
参考文献
- 原著：張穆／訳者：須左嘉橘『改稿 蒙古遊牧記』開明堂出版部、1939年