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ザクスピード・891

ザクスピード・891 (Zakspeed 891) は、ザクスピード1989年F1世界選手権に投入したフォーミュラ1カーヤマハ発動機が開発した自然吸気エンジンを搭載した。891は最初でかつ唯一の他社製エンジンを搭載したザクスピードのF1マシンであった。891は失敗作であり、予選通過は2回、完走はできなかった。

ザクスピード・891
カテゴリー F1
コンストラクター ザクスピード
デザイナー グスタフ・ブルナー
先代 ザクスピード・881
主要諸元[1]
シャシー カーボンファイバー ケブラー モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, プルロッド ショックアブソーバー
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, プルロッド ショックアブソーバー
トレッド 前:1,800 mm (71 in)
後:1,640 mm (65 in)
ホイールベース 2,820 mm (111 in)
エンジン ヤマハ OX88, 3,498 cc (213.5 cu in), 75度 V8, NA, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ザクスピード 6速 MT
燃料 カストロール
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム ウエスト ザクスピード・レーシング
ドライバー 34. ベルント・シュナイダー
35. 鈴木亜久里
出走時期 1989
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 0
初戦 1989年ブラジルグランプリ
最終戦 1989年オーストラリアグランプリ
出走優勝表彰台ポールFラップ
20000
(テンプレートを表示)

ヤマハとのジョイント

ザクスピードはF1初参戦以来、自製のターボエンジンで参戦していたが、レギュレーションにより自然吸気エンジンの使用が強制されたこのシーズンは初めて外部メーカーが開発したエンジンを使用した。ヤマハとの提携は1988年秋に成立した。主に財政的な理由のため、チームマネージャーのエリック・ザコウスキーはコスワースDFRではなく、無償のヤマハエンジンを1989年シーズンに向けて選択した。一方のヤマハ発動機は、小規模のF1チームとの提携を希望していた。ヤマハは1980年代にF2やF3000にエンジンを供給し成功していたが、F1での経験は無かった[2]。小規模チームとの提携は過大な期待を集めること無く、エンジン開発の経験を積むことができると考えられた[3]。ヤマハとザクスピードの組み合わせは、1983年ホンダスピリット・レーシングの関係によく似ていた。

開発

シャシー

891はグスタフ・ブルナーによって設計された。完全な新設計で、以前のターボマシンとの類似性はごく僅かであった。その代わりに、ブルナーが前年設計した成功作、リアル・レーシングのリアル・ARC1を参考にしていた。ザクスピード・891は細身のテール部と低いサイドボックスを持つコンパクトな車であった。傾斜したエンジンカバーと統合されたエアインテイクを装備しており[4]、サスペンションは対角状に構成されていた[5]。891は4台が作製された。開幕戦ブラジルGPにはスペアカーが間に合わなかったが、第2戦サンマリノGPで3台目のマシンが持ち込まれ、1号車はスペアカーとなった。第12戦イタリアGPまでに4台目のシャシーが完成した。

エンジン

エンジンも新設計のヤマハ・OX88が搭載された。OX88はV型8気筒の自然吸気で、コンパクトなエンジンであった。エンジンブロックは全長56cm、全幅57cmであり[4]、バンク角は75度であった[6]。シリンダーヘッドに5バルブを装着し、1つのタイミングベルトでバルブタイミングならびに油圧と水ポンプを動作させた[7]。 OX88は多くの欠点を持っていた。出力は580馬力であったが、これは1989年シーズンに使用されたエンジンの中で最小の出力であった[8]。OX88はまた未熟で信頼性が低く、ヤマハの技術者は比較的高度な技術に圧倒された[3]。 長い歯付きベルトの不具合や、負荷の変化による脆弱性は多くの場合エンジンの故障につながった[7]

レース戦績

ザクスピードはシーズン前に新車で一連のテストを行った。1989年2月から3月にはエンジンでは多くの問題が発生した。開幕戦直前のリオデジャネイロにおけるテストでは、エンジンに8回のトラブルが生じ、数Kmしか走行できなかった[9]

前年の成績により、1989年のザクスピードは予備予選への出走を課された。ドライバーはフル参戦2年目のベルント・シュナイダーとフル参戦初年度の鈴木亜久里だったが、両者ともマシンの競争力に苦しめられた。全16戦のうちシュナイダーがブラジルGP日本GPの2戦で決勝に進出した他は、全て予備予選不通過となった。また、決勝に進出した2レースはいずれもリタイアに終わった。

ザクスピードは1990年1月にポールリカールで修正型の891でテストを行った[10]。しかしながら新シーズンの前にF1から撤退した。 ヤマハ・OX88は再利用されなかった。ヤマハは1990年シーズンへの参加を取りやめたが、1991年には新設計の12気筒エンジン、OX99をブラバムに供給した。

F1における全成績

((key)) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
1989年 ウエスト ザクスピード・レーシング ヤマハ OX88
V8
P BRA
 
SMR
 
MON
 
MEX
 
USA
 
CAN
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
HUN
 
BEL
 
ITA
 
POR
 
ESP
 
JPN
 
AUS
 
0 NC
ベルント・シュナイダー Ret DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ Ret DNPQ
鈴木亜久里 DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ

参考文献

  • Adriano Cimarosti: Das Jahrhundert des Rennsports, Stuttgart 1997, (ISBN 3-613-01848-9).(ドイツ語)
  • David Hodges: A–Z of Grand Prix Cars 1906–2001, 2001 (Crowood Press), (ISBN 1-86126-339-2).(英語)
  • David Hodges: Rennwagen von A–Z nach 1945, Stuttgart 1993, (ISBN 3-613-01477-7).(ドイツ語)
  • Malte Jürgens: Mit uns sitzen Sie in der letzten Reihe. Misere der Deutschen in der Formel 1. In: Auto Motor und Sport, Heft 22/1989, S. 312 ff.(ドイツ語)
  • Pierre Ménard: La Grande Encyclopédie de la Formule 1, 2. Auflage, St. Sulpice, 2000, (ISBN 2-940125-45-7).(フランス語)
  • Bernd Ostmann: Musik drin. Vorstellung des Zakspeed-Yamaha in: Auto Motor und Sport Heft 21/1988, S. 310 ff.(ドイツ語)

脚注

  1. ^ “STATS F1 - Zakspeed 891”. Statsf1.com. 2010年8月23日閲覧。
  2. ^ ヤマハは1984年以来エンジンビルダーとしてレースシーンに登場していた。2.0リッター6気筒のヤマハ・OX66を全日本F2選手権に供給し、コスワースと共に開発した3.0リッター8気筒のヤマハ・OX77を全日本F3000選手権に供給した。
  3. ^ a b Ménard, S. 602.
  4. ^ a b Auto Motor und Sport, Heft 21/1988, S. 312.
  5. ^ Hodges: Rennwagen von A-Z nach 1945, S. 271.
  6. ^ Cimarosti: Das Jahrhundert des Rennsports, S. 407.
  7. ^ a b Auto Motor und Sport, Heft 22/1989, S. 313.
  8. ^ コスワースDFRエンジンとジャッドEVは610馬力を発揮し、マクラーレンチームのホンダRA109Eはすでに670馬力を達成していた。Vgl. Übersicht bei Cimarosti: Das Jahrhundert des Rennsports, S. 407.
  9. ^ Motorsport aktuell, Heft 13/1989, S. 4.
  10. ^ Motorsport Aktuell, Heft 7/1990, S. 14.
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