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サンフェルナンド地震

座標: 北緯34度24分 西経118度24分 / 北緯34.4度 西経118.4度 / 34.4; -118.4

サンフェルナンド地震(San Fernando earthquake)は、1971年2月9日早朝に、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフェルナンド・バレー付近で発生した地震。地震の規模はM6.4(M6.6とも)で、サンアンドレアス断層の活動により発生したとみられる。

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震源地
USGSによる震度マップ

被害・影響

地震により、ダム住宅橋梁、電力設備などの構造物に大きな被害が出た[1]。人的被害は、死者58〜66人・負傷者200〜2,000人[2]

本地震においては、地表断層の真上の地域では8割もの建物が倒壊し大被害が生じた一方、断層からある程度の距離があった地域では建物被害が3割未満であったことから、断層上は非常に危険であることが改めて露呈した[3][4][5]。このため、翌年の12月には、活断層沿いの土地利用を規制する「活断層法」と呼ばれるカリフォルニア州州法が制定された[6]

さらに本地震による災害を踏まえ、「ライフライン地震工学」という用語が提唱され[7][8]、アメリカ国内ではライフラインの地震対策のあり方などが研究されるようになった[9]

またアメリカ国内では本地震以降、耐震診断などが積極的に行われている[10]

脚注

  1. ^ サンフェルナンド地震 (1971年2月) の震害について - 土木学会耐震工学委員会
  2. ^ USGS (September 4, 2009), PAGER-CAT Earthquake Catalog, Version 2008_06.1, United States Geological Survey, https://earthquake.usgs.gov/static/lfs/data/pager/catalogs/PAGER_CAT_2008_06.1.zip 
  3. ^ 詳細活断層図と安全な土地利用 - 広島工業大学教授・中田高
  4. ^ 開発事業における活断層の取り扱いについて
  5. ^ 『親子のための地震安全マニュアル』日本出版社、2005年11月21日。 
  6. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “活断層法とは”. コトバンク. 2021年3月15日閲覧。
  7. ^ ライフラインの課題と対策 - 亀田弘行
  8. ^ “ライフラインとの出会い-地震とライフラインと私(その1) | 地震とライフラインと私 | コラム | 出版物・書庫 | 日本地震工学会(JAEE)”. www.jaee.gr.jp. 2021年3月15日閲覧。
  9. ^ 日本国語大辞典, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,デジタル大辞泉,精選版. “ライフラインとは”. コトバンク. 2021年3月15日閲覧。
  10. ^ 小項目事典,知恵蔵,デジタル大辞泉,リフォーム用語集,日本大百科全書(ニッポニカ), ブリタニカ国際大百科事典. “耐震診断とは”. コトバンク. 2021年3月15日閲覧。
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