サミュエル・リトル(Samuel Little, 1940年6月7日 - 2020年12月30日[1])は、アメリカ合衆国出身の元ボクサー、元ホームレス、連続殺人の罪で服役した受刑者。
生涯
1950年代後半、高等学校を中退してオハイオ州の自宅を出た後は、万引や窃盗を重ねながら全米各地を転々とし、先々で殺人を犯していた[2]。
2012年、サミュエル・リトルはケンタッキー州のホームレス保護施設で薬物関連の罪で逮捕され、カリフォルニア州に身柄を移送された。取り調べを通じDNA鑑定が行われた結果、1987年-1989年にかけてロサンゼルスで発生した3件の未解決殺人事件に関与した疑いが浮上。2014年、女性3人を殺害した罪で終身刑となった[3]。その後、サミュエル・リトルは、服役先のテキサス州の刑務所で次々と殺人事件を起こしていたことを自白。2018年までに自白した殺人事件の件数は93件に上り、うち50件が捜査当局により確認されている[4]。
2019年、アメリカの連邦捜査局(FBI)は、リトル容疑者が93人の殺害を自供、50件の殺害が裏付けられることからリトル容疑者を"アメリカ史上最悪の連続殺人犯"であると発表した[5]。
脚注
- ^ “Samuel Little, serial killer behind 93 murders, has died at 80” (英語). www.cbsnews.com. 2020年12月31日閲覧。
- ^ “「女性90人殺害」を自供、米史上最悪のシリアルキラーか”. 産経新聞社 (2018年11月30日). 2018年12月1日閲覧。
- ^ “93人の殺害を自白、うち50人を確認 米史上「最悪の連続殺人犯」”. BBCニュース (2019年10月9日). 2019年12月2日閲覧。
- ^ “米史上最悪の連続殺人か 78歳受刑者、90人殺害自供”. AFP (2018年11月29日). 2018年12月1日閲覧。
- ^ “「米史上最悪の殺人犯」死亡 93人の殺害自供:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2020年12月31日閲覧。