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Rk-92 サベージは、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』シリーズに登場する架空の兵器。「アーム・スレイブ(AS)」と呼ばれる人型兵器の一種である。
Rk-92 リーヴェニ | |
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種類 | アーム・スレイブ |
原開発国 | ソビエト連邦 |
開発史 | |
開発者 | リャカ設計局(後のOKBリャカ社) |
派生型 | Rk-91(ディーゼル主機の初期型) |
諸元 | |
重量 | 12.5t |
全高 | 8.1m |
要員数 | 1名 |
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主兵装 | 14.5mm機関銃×2 |
副兵装 | ロギノフBK-540 37mmライフル グルーシンAT-16「スポーン」対戦車・対ASミサイル ゼーヤB3M「グローム」HEATハンマー 等 |
エンジン | クリモフおよびゴーリキー・モータープラント社製ガスタービンエンジン |
行動距離 | 最大作戦行動時間 230時間 |
速度 | 130km/h |
概要
ソ連製の第二世代アーム・スレイブ。東側諸国における主力機体。北中国軍(本作において中国は南北に分裂している)や北朝鮮軍で運用されている他、"A21"や"こだわりのある革命家たちの集い"等のテロリストによって使用されることも多い。そのため、世界各地の紛争地域で姿を見ることが出来る。
ミスリルに入る以前、アフガニスタンで宗介がカシムと呼ばれていた頃に最初に乗った機体(正確には、ディーゼルエンジン搭載の初期型Rk-91)であり、本編でもしばしば使用している。
丸みを帯びた卵状の胴体と、カエルを連想させる頭部が特徴。その単純な構造と丈夫さから信頼性は高く、宗介も多少の無理が利くと高評価を下している。反面、運動性や静粛性、通信システムや火器管制システムなどに関してはM6などと比較して能力不足であり、宗介は「東側は電子機器の立ち上がりが遅い」と評した。
なお、サベージという名称はソ連における正式なペットネームではなく、NATOコードネームである。本来のペットネームはリーヴェニ(Ливень:暴風)という。
初期型のRk-91については、アフガニスタンで対ゲリラ用に運用され、高い戦果を上げていた(これは現実に行われたソ連によるアフガン侵攻とは別個の、本作独自の架空の戦闘である)。しかしこの時点ではAS搭乗兵の練度が低く、ASの運用それ自体が模索段階にあったことから、ゲリラ側に損傷の浅い機体を回収・利用され、逆にゲリラに使用された機体によって撃破されるソ連軍の機体もあったようである。
また、一口にサベージといってもそのバリエーションは多岐に渡る。作中に登場する機体の大半はRk-92の型式番号を有する機体だが、上記したディーゼルエンジン搭載型のRk-91だけでなく、索敵能力と火器管制システムを強化したRk-96Mなどのバリエーションがある(ただし、Rk-96Mは設定のみの存在)。
2011年(『フルメタル・パニック!アナザー』の世界)では後継機として第3世代アーム・スレイブの「(Rk-02 セプター)」も開発されている。しかしメインで売り込みをかけている第三世界の国々は、Rk-92の性能で充分と考えていることが多いため、売れ行きは芳しくない。
兵装
- 14.5mm機関砲
- 頭部に二門装備される本機唯一の固定武装。M9やアーバレストの頭部チェーンガンよりも大口径で、「ちょっとした大砲」と評されることもある。
- 作中では『疾るワン・ナイト・スタンド』でセイナがこれを防衛庁の施設に向けて発砲したことがあるほか、短編の『エド・サックス中尉のきわめて専門的な戦い』では、マオのM9がこれを被弾した状態で帰還している。
- ロギノフBK-540 37mmライフル
- 本機の主兵装であり、形状的にはASサイズに拡大されているとはいえ、AK-47に近い。威力も十分なものがあり、M9クラスの機体でも直撃させればダメージを与えることは出来る。
- グルーシンAT-16「スポーン」対戦車・対ASミサイル
- 作中ではほとんど使用されていない。運用法としてはM9の「ヴァーサイルII」多目的ミサイルに近い。
- ゼーヤB3M「グローム」HEATハンマー
- 格闘戦用に用意されたAS用の巨大な金槌。頭の部分がHEAT(成形炸薬弾)になっており、使い捨てではあるが、直撃させればASを一撃で破壊可能な威力を持つ。
- 『燃えるワン・マン・フォース』にて宗介はこれを利用してM9に止めをさしている。
なお、これ以外にイスラエル製の単分子カッターや「ボクサー」57mm散弾砲、40mmライフルなどを運用している。
作中での活躍
- 『戦うボーイ・ミーツ・ガール』
- 北朝鮮軍(原作設定)のサベージ(ソ連からの輸入モデル)が登場し、宗介が順安国際空港から脱出する際に奪取した。その後ガウルンの(コダール)と交戦し、撃破される。
- 宗介達を捜索する際に北朝鮮軍によって運用された機体は、アーバレストと交戦し、一部は撃破されている。また、マオによって撃破された機体も存在する。
- 『疾るワン・ナイト・スタンド』
- アマルガムの支援を受けたテロリストA21によって運用され、埼玉県にある防衛庁の施設を襲撃している。本作における本機の登場シーンはこれのみ。
- 『終わる・デイ・バイ・デイ』
- シチリア島のマフィアによって運用された機体が宗介たちを追撃するために運用されたが、クルーゾーのM9によって全機撃破された(TVアニメ第三作『フルメタル・パニック! The Second Raid』では、アマルガムの機体として登場した)。
- また、香港においては北中国軍の主力ASとして登場し、ガウルンの指示によって破壊活動を行っていたコダールm(搭乗者は登場作品によって異なる)と交戦している。また、宗介がアフガニスタン(ヘルマジスタン)でゲリラとして活動していた頃の回想にも登場している。
- 『踊るベリー・メリー・クリスマス』
- 南沙諸島に拠点を構える海賊が保有していた。
- 『燃えるワン・マン・フォース』
- アレーヌと呼ばれる闘技場で、数機のRk-92およびRk-91が運用されていた(リングネーム「スーパースター」など)。アーバレストを失った宗介の新たなる愛機としてRk-91の初期型が登場し、その時はアーバレストと同じカラーリングを施されていた(チーム名およびリングネームはクロスボウ)。その後M9 ガーンズバック1機と第二世代型AS10機を撃破し、本機は完全に活動を停止した。
- なお、この時宗介が乗っていた機体は、チームのオーナーであるナミ(ウィスパードの可能性有)によって制御システム系統に特別なチューンが施されていた。そのため、上記のAS戦の際に通常ならば考えられないほどのタフさを発揮している。
これ以外の短編作品においても登場しており、宗介とクルツがトゥアハー・デ・ダナンに配属される前の出来事を描いた『エンゲージ・シックス・セブン』では、こだわりのある革命家の集いによって、カストロから貰ったというサベージが使われている。3機の内、1機はクルツの狙撃によって脚部の駆動系を破壊された後、宗介が強奪。両腕で這いながら他2機を撃破するという離れ業をやってのけた。同じく短編の『ある作戦直前の一幕』では、レバノンでゲリラ部隊に属していた時代の宗介が本機に搭乗し、別の傭兵部隊に属しM6に搭乗していたクルツと交戦していた(ただし両者ともその事実を知らない)。また、『対立のフェスティバル』でパキスタンから陣代高校の文化祭に呼ばれた宗介の戦友曰く、その場に不在だったモハマドという傭兵が、宗介から譲られたサベージ(初期型のRk-91、宗介曰く「おんぼろサベージ」)に乗って、タジキスタンの内戦に義勇兵として参加しているとのこと。敵に(ミストラル2)が配備されたらしく、あまり状況は良くないという。
『フルメタル・パニック!アナザー』でも登場しており、民間軍事会社D.O.M.S.が訓練用にRk-91Mを所有している。このタイプはディーゼルエンジン搭載型の輸出仕様にあたる。2011年現在ではディーゼルエンジン搭載型のサベージ自体が姿を消しつつあり、そのうえ輸出仕様なのはこれ1機だけではないかとアデリーナが推測しており、貴重な存在とされている。また、映画のやられ役としても親しまれる機体であり、スティーブン・セガールが出演する映画にも登場している模様。
関連項目
- フルメタル・パニック!の登場兵器
- メカニックデザインは漫画家の高野真之によるもの [1]