シロヤシオ(白八汐、Rhododendron quinquefolium)は太平洋側の山地に生息するツツジ科ツツジ属の落葉樹である。ブナ帯に生育し、時に直径数十cmの大木となる。葉は倒卵形で、縁が薄く赤く色づくことがある。
シロヤシオ (クロンキスト体系) |
---|
シロヤシオ (丹沢山地、2007年5月27日撮影) |
分類 |
学名 |
Rhododendron quinquefolium Bisset et S.Moore (1877) |
和名 |
シロヤシオ(白八汐) |
枝先に5枚の葉が輪生状に付くことから、別名としてゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれる。その他、シロヤシオツツジとも。栃木県花ヤシオツツジの一つ。
花
花は5-6月に咲く。花は白く大柄で、花弁が浅い三角に出るので、花全体としてはやや五角形に見える。大木に一面に咲くのは美しいが、花は葉の影に咲く上に、白いので遠くからは目立たない。多数の木が群生している場合には、その下に入って観賞すると楽しい。
備考
東北から近畿、四国まで広く分布する。花の咲く期間は短い。アケボノツツジとは近縁である。
敬宮愛子内親王のお印としてシロヤシオの花が用いられている(公式表記は「ゴヨウツツジ」)[1]。
満開のシロヤシオ
シロヤシオの葉
シロヤシオの紅葉
シロヤシオ