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105Na(Konstal 105Na)は、ポーランドの(コンスタル)(現:アルストム・コンスタル)によって製造された路面電車車両。この項目では、関連する他形式についても記す。
概要
1973年から1979年にかけて製造された105N・805Nを改良した形式。車体は105Nと同様に片運転台かつ片側に扉が4箇所設置されているが、105Nの運転台側や扉上部に設置された小窓は廃されている。車両には連結器が搭載されており、最大3両編成の連結運転が可能となっている。
最大の変更点は速度制御において(直並列組合せ制御)を採用した事で、初期の加速時には4個の電動機が直列に接続され、高速運転時には電動機が2個づつ並列に接続される。これにより105Nに比べて消費電力が12%削減されている。
車内の様子(805Na)
運転台の様子(105Na)
車種
- 105Na - 標準軌(1,435mm)向けの標準モデル。
- 805Na - メーターゲージ(1,000mm)向けの車両。製造初期は105NaWと言う形式名だった。
- 106Na - 制御装置をサイリスタ制御に変更。
- 111N - 両運転台車両。車体の前後に運転台が設置され、扉も車体の両側に3箇所設置されている。
- 105N2k/2000 - コンスタルがアルストムに吸収され、アルストム・コンスタルになった後に製造された車両。プロトラムも製造に携わった。前面デザインの変更、扉数の減少(3扉)、(シングルアームパンタグラフ)の装備、方向幕のLEDディスプレイ化、チョッパ制御化など大幅な近代化が施されている。
運用
1979年から1992年にかけて105Naが1443両、805Naが691両製造され、ポーランド各都市の路面電車に導入された。これはポーランドで製造された路面電車車両で最大の製造数である。単行運転も可能だが、多くの都市では2両編成を組んで使用されている。
製造時期によって電装機器の一部が変更されている他、1980年代以降は各都市で近代化改造が行われるようになり、車体更新、制御機器の交換、連接車化など様々な改造が施されている。また、モデルスアルファのように105Naの部品を流用した車両の製造も行われている。
近代化改造
- 105NT - 制御装置をサイリスタ制御に交換。
- 105Nb・805Nb - 集電装置、扉を変更。
- 105Ne - 運転台と客席の間に壁を設置。
- 105Nf - ブレーキ装置と運転台を更新。
- 105Ng - 三扉化、ブレーキの近代化、静止型コンバータの装備。
- 105Nm - ブレーキ装置と運転台を更新、静止型コンバータの装備。
- 105Np - 静止型コンバータの装備。
- 105NT - 制御装置をサイリスタ制御に交換。
- 105Nz - 制御装置をサイリスタ制御に、モーターを非同期モーターに交換。
- 105N1K・105N1K2 - 三扉化、ブレーキの近代化、制御装置をサイリスタ制御に交換。
- 105N-2K・805NaND - 前面更新、2両固定編成化
- プロトラム405N - 中間に低床車体を組み込み5車体連接車化。
- モデルスアルファ - 車体、機器を更新。改造時期・内容によって複数の形式が存在する。
105Ng/S
105NT
805NaND
プロトラム405N
モデルスアルファ(HF 01)
モデルスアルファ(HF 05)
関連形式
2000年代以降、プロトラムやModertransでは、105Na・805Naを基礎とした新型車両の製造が行われている。
プロトラム 105NWr
モデルスベータ