コノン（古希: Κόνων, Konōn）は、アウグストゥス時代（紀元前63年-紀元前14年）の古代ギリシアの文法学者、神話作家である[1]。カッパドキアの王アルケラオス・ピロパトルに献じられた、神話と英雄の時代、特に植民都市の創建に関する50の物語を集めた『物語』（Διηγήσεις, Diegeseis）の著者とされる。
作品は現存しないが、その梗概がコンスタンティノープルの9世紀の総主教であるフォティオスの『(ビブリオテケ)』に保存されている[2]。フォティウスはコノンのアッティカ様式を称賛し、(ダマスクスのニコラオス)は彼から多くを借りたと述べている[3]。この要約には、ゲール（Gale）[4]、トイヘル（Teucher）[5]、カンネ（Kanne）による別の版がある[6]。
ディオン・クリュソストモスはこの名前の修辞学者について言及している[7]。
脚注
- ^ Malcolm Brown (2004). The Narratives of Konon: Text, Translation and Commentary on the Diegeseis. ISBN (3-598-77712-4)
- ^ Photius I of Constantinople, Bibliotheca, Codex 186. Translated by Brady Kiesling.
- ^ Photius, Bibliotheca, Cod. 189.
- ^ Histor. Poet. Script, p. 241, &c., Paris, 1675.
- ^ Lips. 1794 and 1802.
- ^ Göttingen 1798.
- ^ Or. xviii. torn. i. p. 480.
参考文献
- English translation by Brady Kiesling.
- Text in Greek and translation to French by Abbé GEDOYN.
- この記事には現在パブリックドメインである次の出版物からのテキストが含まれている: Smith, William, ed. (1870). "CONON". Dictionary of Greek and Roman Biography and Mythology (英語).
外部リンク
- English translation of the Narrations by John Brady Kiesling for ToposText
- フォティオス『ビブリオテケ』186, コノン