ゲンロクダイ(元禄鯛、学名:Roa modesta)は、スズキ目チョウチョウウオ科に分類される魚類の一種。種小名は、本種の体色が「控え目」であることを意味する[1]。和名は、本種の模様が「狂言袴」に似ていることに由来する[2]。
形態
- よく似た種
よく似た種として「Roa excelsa」「Roa jayakari」がいる[4]。
外見上酷似しているが、
本種とexcelsaの場合、
- それぞれの鰭の位置が微妙に違う[4]。
本種とjayakariの場合、
- 背鰭後方にある黒斑が、本種は歪んでいるが、jayakariは丸い[4]。
といった相違点がある。
生態
雑食で、小型甲殻類、藻類などを食べる。[2]
水深110-250mの岩礁域で見られるが、水深10m程度の浅場で見られることもある。サンゴ礁ではあまり見られない。水温が高いほど深場に生息する。[2]
分布
インドネシア、フィリピン、台湾、日本などの西部太平洋に生息する。チョウチョウウオ科の魚で唯一日本海にも生息している[5]。日本では、太平洋側は茨城県以南に、日本海側は島根県以南に分布している。[2]
人とのかかわり
観賞魚。温帯種であるため22度以下で飼育する。定置網に稀に紛れ込む程度であり、流通量は少ない[3]。
脚注・出典
参考文献
関連項目
外部リンク
- FishBase