グローバー(英語: USS Glover; AG-163, AGDE-1, AGFF-1, FF-1098)は、アメリカ海軍が運用していた実験艦・護衛駆逐艦・フリゲート。基本計画番号SCB198。
基本情報 | |
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艦種 | 実験護衛艦 |
艦歴 | |
計画 | 1961年度 |
起工 | 1963年7月29日 |
進水 | 1965年4月17日 |
就役 | 1965年11月13日 |
退役 | 1990年6月15日 (MSCに転属) |
除籍 | 1992年11月20日 |
要目 | |
排水量 | 基準: 2,643 t 満載: 3,426 t |
全長 | 126.3 m |
最大幅 | 13.47 m |
吃水 | 7.9 m |
機関 | ・ボイラー (83.4kgf/cm2, 510℃)×2缶 ・蒸気タービン×1基 ・スクリュープロペラ×1軸 |
出力 | 35,000 shp |
速力 | 27ノット |
燃料 | 600トン |
航続距離 | 4,000海里 (20kt巡航時) |
乗員 | 士官10名+曹士238名 |
兵装 | ・Mk.30 38口径127mm単装砲×1基 ・Mk.112 8連装アスロックSUM発射機×1基×1基 ・Mk.32 3連装短魚雷発射管×2基 |
搭載機 | QH-50 DASH |
レーダー | ・AN/SPS-40 対空捜索用 ・AN/SPS-10 対水上捜索用 ・LN-66 航法用 ・AN/SPG-35 砲射撃指揮用 |
ソナー | ・AN/SQS-26AXR 艦首装備式 ・AN/SQS-35 可変深度式 ・AN/SQR-13 曳航式 |
電子戦・ 対抗手段 | ・AN/WLR-1電波探知装置 ・AN/ULQ-6電波妨害装置 ・Mk.33 RBOC |
対潜戦能力(特に水測装備)の開発・改良と、その性能発揮のための設計面の研究を目的として、1961年度計画(FY61)で1隻のみ建造された。設計面では、同年度計画より建造を開始していたガーシア級(SCB199A)をもとにしているが、推進器はダクテッド・プロペラに変更されたほか、低速機として小型の補助電気推進装置が追加された[1]。
装備もおおむねガーシア級のそれを踏襲しているが、アスロック・ランチャーは再装填機構を持たず、また52番砲も省かれた。そのかわりに、艦内には試験施設と、その際に同乗する民間人技術者30名のための居住施設などが設置されている[1][2]。
参考文献
関連項目
- ウィキメディア・コモンズには、グローバー (フリゲート)に関するカテゴリがあります。
- ラ・ガリソニエール (駆逐艦) - フランス海軍の艦隊護衛艦
- あすか (試験艦) - 海上自衛隊の試験艦