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グリゴラシュ・ディニク

グリゴラシュ・ディニク (Grigoraş Dinicu, 1889年4月3日 - 1949年3月28日) は、ルーマニアヴァイオリニスト作曲家である[1][2]クラシック音楽ポピュラー音楽の両分野で活躍し[3]、ヴァイオリニストのヤッシャ・ハイフェッツからは「今まで聴いた中で最高のヴァイオリニスト」と評された[4][5]。また、ロマの権利向上に尽力し[3]、ルーマニア・ジプシー(ロマ)総連合の名誉会長を務めた[6][7]

グリゴラシュ・ディニク
Grigoraş Dinicu
基本情報
生誕 1889年4月3日
出身地  ルーマニア、ブカレスト
死没 (1949-03-28) 1949年3月28日(59歳没)
 ルーマニア、ブカレスト
ジャンル クラシック音楽、ポピュラー音楽
職業 ヴァイオリニスト、作曲家

生涯

1889年4月3日、幾人もの(ラウタリ)(英語版)を輩出したブカレストの音楽一家に生まれる[1][8][9]

1902年から1906年までブカレスト音楽院にて学んだ[1][10]。音楽院では、音楽理論とソルフェージュを D. G. キリャクに、ヴァイオリンをルドルフ・マルハー、ゲオルゲ. A. ディニク、カール・フレッシュに、室内楽をディミトリ. A. ディニクに、オーケストラをアルフォンソ・カスタルディに師事した[1]。なお、ディニクはその後、チェチリア・ニツレスク - ルプ (Nitzulescu-Lu-pe) やヴァシレ・フィリプにもヴァイオリンを師事している[1][10]

1906年から1908年には公教育省(文部省)付属オーケストラのヴァイオリニストを務めた[1][2]。ほかにも、ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ヴァイオリニストや、ブカレスト・プロムジカのヴァイオリニストとしても活躍した[1][10]。さらには、1906年から1946年にかけてポピュラー音楽コンサートの監督も務めた[1]

ディニクはイギリスフランスベルギーアメリカなどへ演奏旅行を行った[1][10]。また、ホテルやレストラン、ナイトクラブやカフェでも演奏した[8]。ディニクは「芸術音楽」と「大衆音楽」を区別することはせず、自身のリサイタルでは、古典派ロマン派の作品とならんでラウタリの音楽も演奏した[10]。なお、ディニクの演奏はいくつか録音がのこっている[11]

また、ディニクは20世紀初頭のルーマニアにおけるロマ(ジプシー)の解放運動の中心人物であった[6]。1933年10月8日に開催されたルーマニア・ジプシー総連合 (the General Union of the Gypsies of Romania) の第1回大会では、同連合の名誉会長に任命された[6][7]

1949年3月28日、ブカレストにて死去[1]

作品

ディニクはルーマニア民謡を採集しており、それらの民謡を用いたヴァイオリンとピアノのための作品を何作かのこした[1]。その中でも特に有名なのは、ブカレスト音楽院を卒業する1906年に作曲した『ホラ・スタッカート』である[1][12][13]

1929年にブカレストのカフェを訪れた際、ディニクによる『ホラ・スタッカート』の演奏を聴いたヴァイオリニストのヤッシャ・ハイフェッツは、16,000ルーマニア・レウで曲の権利を買取り、共同製作者というクレジットのもとで編曲版を出版する契約を結んだ[14][15]。ハイフェッツ編曲版は1932年に完成し、ハイフェッツのレパートリーとして有名になった[10]。ハイフェッツが何度も本作を演奏し、録音もした結果、『ホラ・スタッカート』はヴァイオリンのためのアンコール曲として親しまれるようになった[12]。なお、『ホラ・スタッカート』はヴァイオリン以外の楽器でも演奏されており、フルート編曲版や[16]サクソフォーン編曲版[17]チェロ編曲版が存在する[18]

ディニクは『ホラ・スタッカート』の他にも、以下の作品を作曲している[12]

  • ホラ・スピッカート[12]
  • コンサート・ホラ[12]
  • ディニク風即興曲[12]
  • マルティソルティのホラ[12]
  • チトラニのホラ[12]
  • パリ博覧会のホラ[12]
  • 東洋のジプシー(ロマ[12]
  • タンティのシルバ[12]

評価

ヤッシャ・ハイフェッツはディニクについて「今まで聴いた中で最高のヴァイオリニスト」と評した[4][5]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l Lamb 1996, p. 162.
  2. ^ a b 新訂 標準音楽辞典 2008, p. 1160.
  3. ^ a b Margolis 2021, p. 35.
  4. ^ a b Hecht 2021, p. 125.
  5. ^ a b Hecht 2021, p. 126.
  6. ^ a b c Ordoulidis 2021, p. 268.
  7. ^ a b Achim 2004, p. 155.
  8. ^ a b Baker's Biographical Dictionary of Musicians 2001, p. 886.
  9. ^ Piotrowska 2022, p. 210.
  10. ^ a b c d e f ペリエ、フィリポ 1989, p. 686.
  11. ^ Magil 2000, p. 276.
  12. ^ a b c d e f g h i j k Lamb 1996, p. 163.
  13. ^ Nardolillo 2011, p. 54.
  14. ^ Walden 2014, p. 76.
  15. ^ Walden 2014, p. 77.
  16. ^ Flutist Quarterly 2004, p. 21.
  17. ^ Hanudel 2014, p. 218.
  18. ^ Cariaga 1988, p. 3.

参考文献

英語文献

日本語文献

  • Andrew Lamb「ディニク, グリゴラシュ」『ニューグローヴ世界音楽大事典 第11巻』、講談社、1996年、162-163頁、ISBN (4-06-191631-9)。 
  • 「ディニク, グリゴラシュ」『新訂 標準音楽辞典 アーテ』、音楽之友社、2008年、1160頁、ISBN (978-4-276-00007-0)。 
  • アラン・ペリエ、ミッシェル・フィリポ「ディニク, グリゴラシュ」『ラルース世界音楽人名事典』、福武書店、1989年、686頁、ISBN (4-8288-1602-X)。 

外部リンク

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