クリスチャン・ポヴェダ(Christian Poveda, 1955年12月1日 - 2009年9月2日)は、フランスの報道写真家、撮影監督、映画監督である。
人物・来歴
1955年(昭和30年)12月1日、アルジェリアで、スペイン人の両親のもとに生まれる。
1961年(昭和36年)2月、5歳のときに家族でフランスに移住した。
1980年代、内戦中のエルサルバドルを報道写真家として初訪問して取材した[1]。
1999年(平成11年)、フランスのアルテとイギリスのBBCが共同製作したテレビシリーズ『極右への旅』の監督を務めた。
2004年(平成16年)、女優で映画監督のマリア・デ・メデイロスが監督した短篇映画『朝のマチルド』の撮影監督を務めた。
2008年(平成20年)、エルサルバドルで、マラ・サルバトルチャ(マラ18)等、ローカルのギャングの生活を描いたドキュメンタリー映画『狂った人生』を完成、同年9月20日にはスペインのサン・セバスティアン国際映画祭、10月4日にはメキシコの(モレリア国際映画祭)、翌2009年(平成21年)2月6日には、ドイツのベルリン国際映画祭のヨーロピアン・フィルム・マーケットで上映された。
エルサルバドルに滞在中の同年9月2日、同国の首都サンサルバドルの約16キロ北東の町サンサルバドル県トナカテペケで顔面に4発の銃弾を受けて[1] 暗殺され、死去した[2][3]。満53歳没。サンサルバドル市内の(エルサルバドル国立人類学博物館)(MUNA)では、「暴力に立ち向かったクリスチャン・ポヴェダに敬意を」(スペイン語: Homenaje a Christian Poveda contra la violencia)という横断幕が張られ、追悼された[4]。
遺作となった『狂った人生』は、フランスでは同年9月30日に公開された。
フィルモグラフィ
- 『極右への旅』 Journey to the Far Right : テレビシリーズ(アルテ / BBC)、1999年 - 監督
- 『朝のマチルド』 Mathilde au matin : 監督マリア・デ・メデイロス、短篇映画、2004年 - 撮影
- Strip de velours : 共同監督ジャン=マルク・バルビユー、テレビドキュメンタリー映画(アルテ)、2005年 - 監督
- 『狂った人生』 La Vida Loca : 2008年 - 監督・撮影・共同プロデューサー
関連事項
- エイティーンス・ストリート・ギャング
- エルサルバドル内戦 (en:Salvadoran Civil War)
- トナカテペケ (en:Tonacatepeque)
- (エルサルバドル国立人類学博物館) (es:Museo Nacional de Antropología Dr. David J. Guzmán)
註
外部リンク
- Christian Poveda - IMDb(英語)
- La Vida Loca - Un film de Christian Poveda - 公式サイト