ガートルード・ウィーバー(Gertrude Weaver、1898年7月4日 - 2015年4月6日[1])は、アメリカ合衆国・アーカンソー州に在住していた長寿の女性である。2015年4月1日の大川ミサヲ(当時117歳27日)の死去以来、長寿世界一となった。またサラ・ナウス、スザンナ・マシャット・ジョーンズに次ぐアメリカ史上3番目の長寿者でもある。
人物
1915年7月に結婚し、4人の子を儲けるが、死去の時点で、93歳の息子(1921年4月7日生まれ)を除く3人は亡くなっていた。長寿の秘訣は、「神を信じること、熱心に働くこと、みんなを愛すること」だという[2]。
116歳の誕生日には、彼女の住む市の市長から「ガードルード・ウィーバーの日」が宣言された。また、アメリカ合衆国大統領バラク・オバマからの誕生日祝いのカードも贈られた。ジェロントロジー・リサーチ・グループ(老年学研究グループ)の管理担当者、ロバート・ヤングは、ウィーバーの出生記録は残っていなかったが、アメリカの国税調査および1915年の結婚証明書を検証し、同国最高齢の人物が1899年5月23日に生まれたジェラレアン・タリーではなく、ウィーバーであることを確認した[2]。
存命する世界最高齢者となった5日後の2015年4月6日、肺炎のためアーカンソー州(カムデン)の高齢者施設で死去。息子、ジョー・ウィーバーの94歳の誕生日の前日であった。ウィーバーの死去に伴い、ジェラレアン・タリーが世界最高齢の人物となった[3]。
長寿記録
- 2012年12月4日 - ベシー・クーパーの死去に伴い、114歳153日で存命人物で世界で5番目、アメリカでは2番目、アメリカで生まれた人として最高齢となる。
- 同年12月17日 - ディーナ・マンフレディーニの死去に伴い、114歳166日で存命人物で世界では4番目、アメリカ在住の最高齢となる。
- 2013年1月12日 - 大久保琴の死去に伴い、114歳192日で存命人物で世界で3番目の長寿となる。
- 同年6月12日 - 木村次郎右衛門の死去に伴い、114歳343日で存命人物で世界で2番目の長寿となる。
- 2014年8月28日 - 116歳55日で、木村次郎右衛門の年齢を追い抜き、世界史上10位の長寿記録保持者となる。
- 同年10月13日 - 116歳101日で、ベシー・クーパーの年齢を追い抜き、アメリカ史上3位、及び世界史上9位の長寿記録保持者となる。
- 同年10月31日 - 116歳119日で、エリザベス・ボールデンの年齢を追い抜き、アメリカ史上2位、及び世界史上8位の長寿記録保持者となる。
- 同年12月27日 - 116歳176日で、猪飼たねの年齢を追い抜き、世界史上7位の長寿記録保持者となる。
- 2015年4月1日 - 大川ミサヲが死去したことに伴い、116歳271日で世界最高齢及び1898年生まれ最後の生き残りの人物となる。
- 同年4月6日 - 116歳276日で死去[4]。
彼女が長寿世界一の座にあったのはわずか5日間であった。これは確実な記録の残る1955年以降、長寿世界一だった期間が4日間だったエマ・ティルマンに次いで短かった記録である[5]。
関連人物
- マミー・リアーデン - ウィーバーが認定されるまで、2012年12月17日から2013年1月2日までの間、アメリカ最高齢とされていた人物。
- エルシー・トンプソン - ウィーバーが認定されるまで、2013年1月2日から2013年3月21日までの間、アメリカ最高齢とされていた人物。
関連項目
脚注
- ^ “GRG World Supercentenarian Rankings List”. ジェロントロジー・リサーチ・グループ. 2017年1月15日閲覧。
- ^ a b エキサイトニュース. . オリジナルの2014年7月8日時点におけるアーカイブ。
- ^ “世界最高齢の米女性死去、116歳”. 日本経済新聞. (2015年4月7日)2015年4月7日閲覧。
- ^ “世界最高齢の米女性死去、116歳”. 日本経済新聞 (2015年4月7日). 2020年11月17日閲覧。
- ^ “GRG Table C (2013) World's Oldest Person Titleholders (since 1955)”. ジェロントロジー・リサーチ・グループ. 2017年2月2日閲覧。
記録 | ||
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先代 大川ミサヲ | (存命人物のうち世界最高齢) 2015年4月1日 - 2015年4月6日 | 次代 ジェラレアン・タリー |