ガネーシャの会（ガネーシャのかい）および偉駄天の会（いだてんのかい）、菅義偉を支える参議院議員の会（すがよしひでをささえるさんぎいんぎいんのかい）、令和の会（れいわのかい）は、自由民主党の4つのグループである。総称は、
| 自由民主党の党旗 | |
| 設立 | 2015年（平成27年）[1] |
|---|---|
| 設立者 | 菅義偉 |
| 種類 | 自由民主党のグループ |
会員数 | 自由民主党所属国会議員 |
| 会長 | 坂井学[2] |
| 自由民主党の党旗 | |
| 設立者 | 菅義偉 |
|---|---|
| 種類 | 自由民主党のグループ |
会員数 | 自由民主党所属国会議員 |
| 自由民主党の党旗 | |
| 設立者 | 菅義偉 |
|---|---|
| 種類 | 自由民主党のグループ |
会員数 | 自由民主党所属国会議員 |
この4グループは、内閣総理大臣・内閣官房長官（歴代最長）を歴任した衆議院議員・菅義偉に近い自由民主党所属の議員によって結成されたため、本項では合わせて解説する。
きさらぎ会を菅グループと呼称する場合もある。
概要
「菅グループ」は構成員が異なる複数の集団があり、菅を中心に緩やかな連合体を形成し、最も表立って活動しているのが若手衆院議員十数人が所属する「ガネーシャの会」である。菅に近い議員が集まった「偉駄天の会」という集まりもあり、そのうち無派閥で衆院当選4回以下に絞ったのが「ガネーシャの会」である。
名称の「偉駄天」は古代インドの神「スカンダ（韋駄天）」の「韋」を菅の名前「義偉」の「偉」に置き換えたもので、「ガネーシャ」は「韋駄天」の兄弟神であるガネーシャに由来する[3]。名付け親は山本朋広[4]。
2021年9月に菅は同年秋に行われる予定の2021年自由民主党総裁選挙への出馬を断念することを明らかにした。その後、9月6日に会は会合を開き、次期総裁選は自主投票で臨む方針を確認した。なお、会は総裁選後も存続させるという[5]。
2021年10月の第49回衆議院議員総選挙後に菅が政治活動を再開すると、ガネーシャの会を母体にした「菅派」の結成が取り沙汰されるようになり、菅自身も「同志と力を合わせたい」と発言している[6]。その一方で、2022年4月には菅は「つくるべきではない。議員が自由に行動できなくなる」と派閥結成の可能性を否定している[7]。
ガネーシャの会
衆議院議員
| 菅義偉 （9回、神奈川2区） | 牧原秀樹[注 1] （5回、比例北関東・埼玉5区） | 田中良生 （5回、埼玉15区） | 坂井学[8] （5回、神奈川5区） |
| 山本朋広[9] （5回、比例南関東・神奈川4区） | 星野剛士[注 1] （4回、比例南関東・神奈川12区） | 熊田裕通 （4回、愛知1区） | 大串正樹[注 1] （4回、比例近畿・兵庫6区） |
| 田中英之 （4回、比例近畿・京都4区） | 黄川田仁志[注 1] （4回、埼玉3区） | 藤井比早之 （4回、兵庫4区） | 武村展英 （4回、滋賀3区） |
| 秋本真利[注 1] （4回、比例南関東・千葉9区） | 三谷英弘 （3回、比例南関東・神奈川8区） | 穂坂泰[10] （2回、埼玉4区） |
（計15名）
菅義偉を支える参議院議員の会
参議院議員
| 松下新平[注 1] （4回、宮崎県） | 阿達雅志 （3回、比例区） | 三原じゅん子 （3回、神奈川県） | 朝日健太郎[11] （2回、東京都） |
| 島村大 （2回、神奈川県） | 柘植芳文 （2回、比例区） | 三宅伸吾 （2回、香川県） | 和田政宗 （2回、比例区） |
（計8名）
令和の会
| 自由民主党の党旗 | |
| 設立者 | 菅義偉 |
|---|---|
| 種類 | 自由民主党のグループ |
会員数 | 自由民主党所属国会議員 |
菅原一秀主宰のグループとして発足[12]。現状、活動の様子は見られない。
衆議院議員
（計5名）
参議院議員
（計3名）
かつて所属していた人物
- 菅原一秀
- 2021年6月1日離党。同月3日に議員辞職。
その他国政選挙落選・引退者
※は、国政選挙落選者、◆は、政界を引退した者。括弧内は、議員でなくなった時点での議会所属。
脚注
注釈
出典
- ^ “総裁選支えた「菅グループ」 無派閥・非世襲の若手集う”. 日本経済新聞. (2020年9月18日) 2020年10月18日閲覧。
- ^ 沢田大典「【政界徒然草】自民党無派閥に広がる「菅グループ」 安倍首相３選当確目指す官房長官の深謀遠慮」『産経新聞』、2018年7月23日。2020年10月19日閲覧。
- ^ 【政界徒然草】自民党無派閥に広がる「菅グループ」 安倍首相3選当確目指す官房長官の深謀遠慮
- ^ 自民国防族、実務派が台頭 防衛大綱でNSCと連携
- ^ 菅首相に近い無派閥議員ら、自主投票へ…「総裁選で縛りは一切しない」2021/09/06 20:03 読売新聞
- ^ “菅前首相が活動本格化、「菅派」待望論も”. 産経新聞. (2021年12月5日) 2022年1月29日閲覧。
- ^ “菅氏、派閥結成重ねて否定 「自由に行動できない」”. 日本経済新聞 (2022年4月1日). 2022年10月22日閲覧。
- ^ 坂井学 - Facebook
- ^ 山本朋広 - Facebook
- ^ 穂坂泰 - Facebook
- ^ “朝日けんたろう - 投稿”. Facebook (2020年9月1日). 2020年11月16日閲覧。
- ^ 永田大 (2019年6月20日). “「ポスト安倍」への基盤固め？ 菅氏の「令和の会」発足”. 朝日新聞 2021年9月19日閲覧。