カーディガンズ(英語: The Cardigans)は、スウェーデンのバンド。1992年に結成。キュートなボーカルと60年代風のアコースティックなロックサウンドでスウェディッシュ・ポップのブームを巻き起こした。
来歴
1992年10月に、(ピーター・スヴェンソン)と(マグナス・スヴェニンソン)を中心に結成。この2名は元々ヘヴィメタルを演奏しており、カーディガンズはブラック・サバスの楽曲もレパートリーとしている。ここにマグナスの幼馴染でバンド仲間であった(ベン・ラガーバーグ)、マテアス・アルフェイム、さらにマテアスのクラスメイトであった(ニーナ・パーション)が参加してバンドが誕生する。 結成から1年が過ぎた頃マテアスが脱退し、ベンの友人でありスタジオに見学に来ていた(ラス・ヨハンソン)が入れ替わる形で加入した。
5人は共同生活をしながらデモを制作し、これがプロデューサーのトーレ・ヨハンソンの耳に入って、1994年2月18日に『エマーデイル』でレコード・デビュー。このアルバムは当初、母国スウェーデンでの発売のみであったが、同年9月24日に日本で、以降1997年1月にヨーロッパで、5月にカナダで、そして同年アメリカでも発売された。
1995年発表の2作目のアルバム『ライフ』は日本で大ヒットし、プラチナ・アルバムとなった。また、同アルバムからのシングル「カーニヴァル」はイギリスでヒットした。波に乗ったバンドはマーキュリー・レコードと契約し、アルバム『ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン』(1996年)を発表。このアルバムからは、アメリカ映画『』の中で使用された「ラヴフール」が世界中でヒットする(『ビバリーヒルズ青春白書』第7シーズン最終回でもゲスト出演し、「ラヴフール」を披露した)。
この頃は特に日本でのアルバムの売上が大きかったことから、頻繁に来日している(2年間で6回)[2]。
続くアルバム『グラン・トゥーリスモ』(1998年)では、音楽性をよりダークなものに転換しファンからは賛否両論を呼んだが、全世界で250万枚を売り上げるヒット作となった。同アルバムからは「マイ・フェイヴァリット・ゲーム」や「イレイス/リワインド」がシングル・ヒットした。 1999年にはトム・ジョーンズの企画アルバム『Reload』に参加し、コラボレーションした楽曲『バーニング・ダウン・ザ・ハウス』はPVも作成されシングルカットされた。 この後、バンドは活動を休止し、ソロ活動に入る。
2003年に活動を再開し、『ロング・ゴーン・ビフォー・デイライト』を発表。この年、スウェーデンで最も売れたアルバム(12万枚)となり、ダブル・プラチナムとなった。2005年には『スーパー・エクストラ・グラヴィティ』を発表。ゴールド・ディスクにはならなかったものの、スウェーデンのチャートで初登場1位になった。
その後は個々の活動が中心となっていたが、2012年のサマーソニックからの招待を機にバンド活動を再開。サマーソニックの前に台湾を訪れ台北で公演を行い、サマーソニック後にはロシア、イスラエル、インドネシア、台湾でも公演を行った。
メンバーと主な担当楽器
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
- エマーデイル Emmerdale (1994)
- ライフ Life (1995)
- ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン First Band on the Moon (1996)
- グラン・トゥーリスモ Gran Turismo (1998)
- ロング・ゴーン・ビフォー・デイライト Long Gone Before Daylight (2003)
- スーパー・エクストラ・グラヴィティ Super Extra Gravity (2005)
コンピレーション・アルバム
- ジ・アザー・サイド・オブ・ザ・ムーン The Other Side of the Moon (1997)
- ベスト・オブ・カーディガンズ Best of (2008)
リミックス・アルバム
- グラン・トゥーリスモ・オーバードライブ Gran Turismo Overdrive (1998)
ビデオ
- ライフ—ザ・トゥルー・ストーリー Life - The true story (1995)
- ライヴ・イン・ロンドン Live In London (1997)
- ラヴフール Lovefool (2004)
シングル
- ライズ&シャイン Rise & Shine (1994)
- ブラック・レター・デイ Black Letter Day (1994)
- シック&タイアード Sick & Tired (1994)
- カーニヴァル Carnival (1995)
- ヘイ! ゲット・アウト・オブ・マイ・ウェイ Hey! Get Out of My Way (1995)
- ラヴフール Lovefool (1996)
- ビーン・イット Been It (1996)
- ユア・ニュー・ククー Your New Cuckoo (1996)
- マイ・フェイヴァリット・ゲーム My Favourite Game (1998)
- イレイス/リワインド Erase/Rewind (1999)
- ハンギング・アラウンド Hanging Around (1999)
- Junk of the Hearts (1999)
- バーニング・ダウン・ザ・ハウス Burning Down the House (Tom Jones Feat. The Cardigans) (1999)
- For What It's Worth (2003)
- You're the Storm (2003)
- Live and Learn (2003)
- I Need Some Fine Wine and You, You Need to Be Nicer (2005)
- Don't Blame Your Daughter (Diamonds) (2006)
脚注
外部リンク
- The Cardigans official website (英語)
- カーディガンズ ユニバーサルインターナショナル (日本語)
- カーディガンズ - Myspace