カドシャ・パール(Kadosa Pál, 1903年9月19日 オーストリア=ハンガリー帝国 (レヴァ) (現在のスロヴァキア (レヴィス)) - 1983年4月30日 ブダペスト)は、バルトーク・ベーラ後の世代のハンガリーの作曲家、ピアニスト、ピアノ教師。 初期の作品は(ハンガリー民謡)の影響を受けており、後期はヒンデミットに近い表現主義的な作風となった。
略歴
レヴァに生れ、国立ハンガリー音楽院でセーケイ・ゾルターンにピアノを、コダーイに作曲を、ヴェイネルに室内楽を学ぶ。長年フランツ・リスト音楽院のピアノ科主任を務め、教え子にはリゲティ・ジェルジュ、クルターグ・ジェルジ、シフ・アンドラーシュ、コチシュ・ゾルターン、ラーンキ・デジュー、(セルヴァンスキー・ヴァレリア)、(キシュ・ジュラ)、(カヴァイエ・ロナルド)、ヤンドー・イェネ、(ケメネシュ・アンドラーシュ)らがいる。
主な作品に、2曲のヴァイオリン協奏曲(op.19とop.32)、4曲のピアノ協奏曲、交響曲、ディヴェルティメント、室内楽、カンタータ、映画音楽、ラジオドラマ、オペラ『Das Abenteuer von Huszt』がある。歌曲ではハンガリー民謡からのリズムとメロディーの影響が見られる。
文献
- Dalos Anna: Kadosa Pál. Budapest, 2003. Mágus K. (ISBN 9639433152)
- Szabolcsi Bence, Tóth Aladár: Zenei lexikon 2. Zeneműkiadó, Budapest, 1965. 289–290. old.
外部リンク
- カドシャ・パール - ピティナ・ピアノ曲事典