オリガ・アレクサンドロヴナ・スラヴニコワ(Olga Alexandrovna Slavnikova、ロシア語: О́льга Алекса́ндровна Сла́вникова; 1957年10月23日-)は、ロシアの小説家、文芸評論家。2006年には小説『2017年』で(ロシア・ブッカー賞)を受賞した[1]。
経歴
オリガ・スラヴニコワはロシア中央部の都市スヴェルドロフスク(現・エカテリンブルク)に生まれ育った[2][1]。(ウラル国立大学)ジャーナリズム学部を1981年に卒業した。1980年代後半に最初の小説を発表した。2001年からモスクワに住み執筆している[3]。
彼女は1990年代に小説を出版し始め、そのうちのいくつかは(アポロン・グリゴリエフ)賞、(ヤコフ・ポロンスキー)賞、バジョーフ賞などの賞を受賞している。2006年には小説『2017年』でロシア・ブッカー賞を受賞した[4]。小説『めまい』を2010年に[3]、『幅跳び』を2018年に発表している[5]。
彼女はまた現代文学についても執筆し、年間50,000件もの応募がある新人文学賞のディレクターである[3]。この賞は、ロシアの若い作家たちがロシア国内で作品を出版し、また翻訳を海外で出版することを後援する民間組織ポコレーニにより設立された。オリガは2001年から新人文学賞のディレクターを務めている[6]。
主要作品
タイトル | 年 | ジャンル |
---|---|---|
The Freshman 新入生 | 1988 | 小説 |
A Dragonfly Enlarged to the Size of a Dog 犬の大きさになったトンボ | 1996 | 小説 |
Alone in the Mirror 鏡の中でひとり | 1999 | 小説 |
The Immortal 不死の人 | 2001 | 小説 |
2017 2017年 | 2006 | 小説 |
Love in Carriage Seven 7号車の恋 | 2009 | 小説 |
Light Head めまい | 2010 | 小説 |
英語翻訳作品
- 2017: A Novel, Overlook, 2010. ISBN (1590203097). Translated by Marian Schwartz.
- Light-headed, Dedalus, 2015. ISBN (9781910213346). Translated by Andrew Bromfield.
- The man who couldn't die : the tale of an authentic human being, Columbia University Press, 2019 (The Russian Library). ISBN (9780231185943). Translated by Marian Schwartz.
日本語翻訳作品
脚注
- ^ a b 沼野充義, 沼野恭子 編訳 編『ヌマヌマ : はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』河出書房新社、2021年10月、124-125頁。ISBN (978-4-309-20840-4)。
- ^ “Nine of Russia's Foremost Women Writers”. Glas. 2013年5月30日閲覧。
- ^ a b c “Olga Slavnikova”. Academia Rossica. 2023年4月4日閲覧。
- ^ “” (Russian). Russian Booker Prize. 2013年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月4日閲覧。
- ^ (ロシア語). ТАСС. オリジナルの2018年5月31日時点におけるアーカイブ。2023年4月4日閲覧。
- ^ “Olga Slavnikova”. The Morning News (2012年10月25日). 2023年4月4日閲覧。
- ^ 沼野充義, 沼野恭子 編訳『ヌマヌマ : はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』河出書房新社、2021年10月。ISBN (978-4-309-20840-4)。
- ^ 『ヌマヌマ :ミハイル・シーシキン,沼野 充義,沼野 恭子|河出書房新社』 。