この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2023年1月) |
エラスチン(英: Elastin)もしくは弾性繊維(だんせいせんい)とはコラーゲンの繊維を支える役割を持つ繊維である。ヒトのエラスチン含有量は、(項靱帯)で約78~80%、動脈で約50%、肺で約20%、真皮で約2~5%を占める。ヒトだけでなく、ブタやウシ、ウマなどの哺乳類やその他では魚類などにも含まれている。エラスチンは皮膚や血管では年齢と共に減少し皺の原因となる。
性質
エラスチンは、生体内においてまず先駆体タンパク質・トロポエラスチン(分子量70,000)として血管や(平滑筋細胞)、繊維芽細胞などで生合成される。次にトロポエラスチン分子は、(ミクロフィブリル)と呼ばれる糖タンパク質の周囲や間隙に集合した後、分子間で適切に架橋されて弾性繊維のコアタンパク質であるエラスチンとなる。正常なエラスチンの形成には、この第一段階であるトロポエラスチンの規則的な自己集合が重要で、この自己集合を「(コアセルベーション)」と呼ぶ。また、コアセルベーションはエラスチンの形成のみならず、エラスチンの弾性機能の発現にも深く関与することが知られている。