エゾユズリハ(蝦夷譲葉、学名:Daphniphyllum macropodum subsp. humile)は、ユズリハ科ユズリハ属の常緑低木。
特徴
雌雄異株。太平洋側の温暖な地方に分布するユズリハが、本州の日本海側の多雪地帯に適応した亜種。
高さは1-3mほどになり、枝はしなり、折れにくい。葉は枝に互生し、長さ3-5cmの葉柄を持ち、葉の形は楕円形~倒卵状長楕円形で長さ9-20cm、幅5-6cm、基部は円形またはくさび形で、先は短く尖る。葉の縁は全縁で、表面は光沢を持ち、裏面はやや緑白色を帯びる。
分布と生育環境
北海道、本州の中北部の日本海側に分布し、多雪地の林床に自生する。ユキツバキ、ヒメモチ、ヒメアオキ、ツルシキミ、ハイイヌガヤなどの日本海要素の常緑地這植物とともに、ブナ林などの林床にみられる。
近縁種
参考文献
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅰ』(1989)平凡社
- 福嶋司・岩瀬徹編著『図説 日本の植生』(2005)朝倉書店
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)