エスコライトまたはエスコラ石(Eskolaite)は、クロム酸化鉱物(酸化クロム(III))である。
発見と発生
フィンランド東部の(オウトクンプ)の鉱床で発見され、1958年に記載された[2]。透閃石のスカルン、フィンランドの鉱脈中の変成岩である珪岩や緑泥石、アイルランドの氷河の(氷成粘土)、ガイアナの(メルメ川)の小石の中等に生じる。また、コンドライトの中の希少な構成成分としても知られている[1]。
フィンランド人の地質学者であるペンティ・エーリス・エスコラの名前に因んで名づけられた。
構造と物理的特徴
エスコライトは、空間群R3cの三方対称性をもって結晶化する。格子定数は、標準状態で、a = 4.95 Å、c = 13.58 Åである。単位胞は、6つの(式単位)を含む。格子は、コランダムのAl3+がCr3+に置き換わったものである。