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アルバート・W・グラント (駆逐艦)

艦歴
発注
起工 1942年12月30日
進水 1943年5月29日
就役 1943年11月24日
退役 1946年7月16日
除籍 1971年4月14日
その後 1972年5月30日に解体
性能諸元
排水量 2,050トン
全長 376 ft 5 in (114.7 m)
全幅 39 ft 7 in (12.1 m)
吃水 17 ft 9 in (5.4 m)
機関 2軸推進、60,000 shp (45 MW)
最大速 35ノット (65 km/h)
航続距離 6,500海里 (12,000 km)
15ノット(28km/h)時
乗員 329名
兵装 38口径5インチ砲5門
40mm対空砲10門
20mm対空砲7門
21インチ魚雷発射管10門
爆雷軌条2軌、爆雷投射機6基

アルバート・W・グラント (USS Albert W. Grant, DD-649) は、アメリカ海軍駆逐艦フレッチャー級駆逐艦の1隻。艦名は第一次世界大戦で活躍した(アルバート・W・グラント)(英語版)中将にちなむ。

艦歴

アルバート・W・グラントはサウスカロライナ州ノースチャールストンチャールストン海軍工廠で1942年12月30日に起工し、1943年5月29日にグラント中将の孫娘であるニール・プレストン・グラント夫人によって進水した。艦長T・A・ニースワーナー中佐の指揮の下1943年11月24日に就役する。

就役後、アルバート・W・グラントはバミューダ諸島海域へのテスト航海のためチャールストン海軍工廠を出港し、1944年1月29日に帰投後、微修正が行われた。2月8日、アルバート・W・グラントは空母ホーネット (USS Hornet, CV-12) の護衛を兼ねてノーフォークを出港し、パナマ運河を経てサンディエゴでほかの艦船を加え、3月4日に真珠湾に到着した。4月4日、アルバート・W・グラントはホーランジアの戦いを支援する第58任務部隊マーク・ミッチャー中将)に加わるため真珠湾を出港し、マジュロに向かう。4月21日から29日にかけてアルバート・W・グラントは哨戒に神経を集中させる一方、上陸部隊の援護にあたる。第58.3任務群に加入して4月29日にトラック諸島を含むカロリン諸島への攻撃を終えたのち、5月2日にマジュロに到着して5月11日に真珠湾に帰投した。

短い休暇のあと、アルバート・W・グラントは5月29日にエニウェトク環礁に向けて出港し、来るマリアナ・パラオ諸島の戦いの準備を終えたのち、6月11日にエニウェトクを出撃してサイパンの戦いに加わる。6月15日の上陸戦開始当日は火力支援を担当した。続いてテニアンの戦いでも支援を行い、7月29日に当該水域を離れて8月2日にエニウェトクに帰投。短期間停泊ののち、8月22日にツラギ島パーヴィス湾へ向けて出港した。9月6日、第32.5任務群に加わったアルバート・W・グラントはツラギ島を出撃し、ペリリューの戦いアンガウルの戦いに9月29日までの二週間参加。マヌス島に後退ののち、10月12日には第77.2任務群の一艦として出撃。10月17日、アルバート・W・グラントは高速輸送艦(クロスビー)(英語版)USS USS Crosby, APD-17)を護衛してレイテ湾スルアン島に接近し、レイテ島の戦いの先駆けとなした。以降、17日から24日までは火力支援に従事した。

10月24日夜、アルバート・W・グラントは第77.2任務群とともにスリガオ海峡に向かい、北上してくる西村祥治中将率いる日本艦隊を迎撃することとなった。戦艦巡洋艦群が日本艦隊の頭を押さえる丁字戦法で迎撃し、駆逐艦は合間を縫って突撃。戦艦と巡洋艦の砲撃が終わったあと、アルバート・W・グラントは第56駆逐隊旗艦ニューコム (USS Newcomb, DD-586) 、リチャード・P・リアリー(USS Richard P. Leary, DD-664) に続いて、砲撃戦が終わった時点での日本艦隊の残存艦であった戦艦山城重巡洋艦最上および駆逐艦時雨に向かって正面から突撃した[1]。アルバート・W・グラントとニューコム、リチャード・P・リアリーは距離約5,600メートルから魚雷をそれぞれ5本発射、うち1本は山城に命中したと判定される[2]。これが世界戦史上最後の戦艦への駆逐艦の突撃であったが[2]、断末魔の山城からの反撃を受けて予定よりも早く北上に移った[3]。アルバート・W・グラントはこの時、魚雷を5本発射してニューコムとリチャード・P・リアリーに続こうとしたが、魚雷発射直後に山城からの副砲弾がおよそ7発も命中し、被害拡大を防ぐため残りの魚雷を急遽投棄した[4]。ところが、ここで間の悪いことに味方の軽巡洋艦デンバー (USS Denver, CL-58) とコロンビア (USS Columbia, CL-56) からのものと思われる砲弾も11発命中[4]。レーダーで敵味方の分別がつかなくなっていた[4]。命中弾とその弾を発射した艦の関係はもはやわからないが、アルバート・W・グラントは船体前部に2発が命中して浸水し始めたほか、40ミリ機関砲、前部煙突、前部機関室、船体中央部の厨房と船体後部の居住区などに計22発も被弾し、火災が発生して動力も断たれてしまった[4]。この敵味方からの砲弾により38名が戦死し、ニースワーナー艦長を含む104名が重軽傷を負った[4]。人力操舵で辛うじて動けたアルバート・W・グラントに対して、海戦終了後にニューコムとリチャード・P・リアリーが引き返して救難にあたり、アルバート・W・グラントはニューコムの曳航によって戦場から後退した[5]。おりからの台風を乗り切ってレイテ湾に到着し、10月30日に艦隊曳船ヒダツァ (USS Hidasta, AT-102) の曳航によりレイテ湾を出港して真珠湾に向かい、マヌス島とマジュロを経由して11月29日に真珠湾に到着。さらにメア・アイランド海軍造船所に向かい、12月9日に到着して本格的な修理が行われた。

1945年3月11日、修理なったアルバート・W・グラントはメア・アイランド海軍造船所を出港して真珠湾に向かい、3月25日に到着。1か月間の訓練ののち、4月23日に出港してフィリピン水域に向かう。5月13日にレイテ湾に到着したアルバート・W・グラントは第7艦隊トーマス・C・キンケイド大将)に編入され、ボルネオの戦いを観戦するダグラス・マッカーサー陸軍元帥が乗艦する軽巡洋艦ボイシ (USS Boise, CL-47) の護衛艦となり、6月3日にマニラを出港して(ブルネイ湾の戦い)(英語版)に参加。ブルネイ湾で第78.1任務群と合流し、ボイシを護衛して6月11日に出港して6月15日にマニラに帰投した。続いて(バリクパパンの戦い)(英語版)にはせ参じ、6月27日にマニラ湾を出撃して6月30日から7月9日までバリクパパン沖で行動。7月14日にマニラに帰投後はマーシャル諸島方面に回航され、8月3日にエニウェトクに到着。(アダック)(英語版)に向かい、フランク・J・フレッチャー中将率いる北太平洋軍に加わって8月15日の日本の降伏による北日本地域への進駐に参加する。9月8日から10日までは大湊に停泊し、11月中旬までは日本近海での占領任務に従事する。その後はアメリカに向かい、12月2日にシアトルに到着してオーバーホールを行った。

1946年7月16日、アルバート・W・グラントはサンディエゴで退役した。その後1971年4月14日に除籍され、1972年5月30日にスクラップとして解体された。

アルバート・W・グラントは第二次世界大戦の戦功で7個の従軍星章と太平洋戦線従軍記念リボンを受章した。

脚注

  1. ^ #木俣戦艦 p.565,568
  2. ^ a b #木俣戦艦 p.569
  3. ^ #木俣戦艦 pp.569-570
  4. ^ a b c d e #木俣戦艦 p.571
  5. ^ #木俣戦艦 p.572

参考文献

サイト

  • “DD-649 Albert W. Grant” (チェコ語). Naval War in Pacific 1941 - 1945. valka.cz. 2012年12月18日閲覧。

印刷物

  • 木俣滋郎『日本戦艦戦史』図書出版社、1983年。 
  • 木俣滋郎『日本水雷戦史』図書出版社、1986年。 
  • ジェームズ.J.フェーイー『太平洋戦争アメリカ水兵日記』三方洋子(訳)、NTT出版、1994年。ISBN (4-87188-337-X)。 
  • 『世界の艦船増刊第43集 アメリカ駆逐艦史』、海人社、1995年。 
  • M.J.ホイットレー『第二次大戦駆逐艦総覧』岩重多四郎(訳)、大日本絵画、2000年。ISBN (4-499-22710-0)。 
  • この記事はアメリカ合衆国政府の著作物であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する文章を含んでいます。 記事はここで閲覧できます。

外部リンク

  • USS Albert W. Grant website at Destroyer History Foundation
  • Navsource.Org: DD-649 Albert W. Grant

関連項目


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