アルテュストネ(Artystone)は、アケメネス朝の王女、キュロス2世の娘、カンビュセス2世、アトッサ、スメルディスの姉妹または異母姉妹である[1]。アトッサ及び彼女の姪のパルミュスと同様に、アルテュストネはダレイオス1世と結婚した。帝国の創始者であるキュロス2世の女系子孫と結婚することで、新しい王は、彼の支配権が争われるのを防いだのであろうと言われている[2] 。
アルテュストネとダレイオス1世の間には、少なくとも2人の息子アルサメス、(ゴブリュアス)と1人の娘(アルタゾストレ)がいた。古代ギリシャの歴史家ヘロドトスによると、アルテュストネはダレイオス1世のお気に入りの妻であった。またペルセポリスから出土した(ペルセポリス城砦文書)でも言及されている。
一次情報源
- ヘロドトスIII, 88; VII, 78
- (ペルセポリス城砦文書)
出典
- Brosius, M. (1998): Woman in Ancient Persia.
- "Artystone", in W. Smith (ed.), A Dictionary of Greek and Roman biography and mythology.
- Lendering, J (2007 [1999]): "Artystone", in http://www.livius.org/
- Schmitt, R (1987): "Artystone", in E. Yarshater (ed.), Encyclopaedia Iranica, vol. II.