アラビア語ハッサーニーヤ方言(英: Hassaniya Arabic)は、アラビア語の口語のひとつ。モーリタニア、西サハラやその周辺地域で話される。
名称
ハッサニア語、ハッサニヤ語、ハッサーニーヤ語(Ḥassānīya)、カラーム・ビーダーン語(كلام البيظان)ともいう。
特徴・分布
15世紀から17世紀にかけて、モーリタニア、西サハラに勢力を伸ばしたハッサーン族(Banū Ḥassān)が話していたアラビア語の方言に由来する。モーリタニア、西サハラはもともとは、ベルベル語を話していた地域であったが、このアラビア語の口語に完璧に置き換わった。
ハッサーニーヤ方言はほかの北アフリカの方言とは比較的離れている。地理的背景からベルベル語系統のゼナガ語、ニジェール・コンゴ語族のウォロフ語の影響を受ける。ハッサーニーヤ方言にはいくつかの方言が存在し、主な違いは音声的なものである。ハッサーニーヤ方言はアルジェリア、モロッコ、モーリタニア、マリ、セネガルで話されている。[2]
脚注
- ^ Hassaniyya reference at Ethnologue (17th ed., 2013)
- ^ Raymond G. Gordon, Jr, ed. 2005. Ethnologue: Languages of the World. 15th edition. Dallas: Summer Institute of Linguistics.