AvantGrand(アバングランド)は、2009年にヤマハによって発表されたデジタルピアノのブランドである。製品種目はベビーグランドピアノ(N3、2016年にN3Xに刷新)、2つの「直立」グランドピアノ(N2およびN1)、アップライトピアノ(NU1、2017年にNU1Xに刷新)から構成される。
これらのデジタルピアノはアコースティックピアノのタッチを再現するために、アコースティックピアノと同様のアクションを搭載している。しかし、弦はなく、鍵盤とハンマーの動きをセンサーが読み取りデジタル音源を再生する。ヤマハはこれらの製品を「ハイブリッドピアノ」と呼んでいる。
AvantGrandピアノはヤマハCFIIIS(N3XおよびNU1XではCFXおよびベーゼンドルファーインペリアル、NU1ではCFX)コンサートグランドピアノの4箇所から取られた音サンプルを使用しており、従来のピアノの音と演奏の全ての要素を、鍵盤とペダルの触覚応答に至るまで模倣しようと試みている[1]。AvantGrandピアノの発表を取り上げる中で、(Slate)誌編集者Chris Wilsonは、AvantGrandピアノは従来のピアノに比べてかなりの機能改善を示しており、音に関しては世界のピアニストの95%が従来のピアノと事実上区別できない、と書いた[1]。
出典
関連項目
- クラビノーバ
- 河合楽器製作所 - 同様のコンセプトのハイブリッドピアノNOVUSNV10(グランドピアノアクション搭載)を2017年10月に発売
- カシオ計算機 - ベヒシュタインと協力して開発したハイブリッドピアノを2015年9月に発表。