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『アサヒグラフ』は、朝日新聞社が1923年(大正12年)から2000年(平成12年)まで刊行していた週刊グラフ誌(画報誌)である。
概要
日本における写真誌の草分け的存在で、数々の歴史的な報道や、その時代に代表される世相や風俗の特集記事を多数掲載、資料的価値も高い。大正デモクラシーから、戦前、戦中、戦後、高度経済成長、オイルショック、バブル崩壊、そして21世紀の幕開けまで、77年間の長期にわたり刊行を続けた日本を代表するグラフ誌である。
歴史
日本初の日刊写真新聞として1923年(大正12年)に創刊された。第1号は「1923年1月25日創刊号」。同年9月1日の関東大震災で臨時休刊し、同年11月14日号から週刊の画報誌として復刊した。
創刊当初には(ジョージ・マクマナス)によるアメリカの4コマ漫画『(ジッグズとマギー)』の翻訳版が『おやぢ教育』のタイトルで連載されていた。当時数少なかった日本の漫画家らには、コマ割りやふきだしなど、漫画表現において多大な影響を与えた作品で、日本漫画の源流と考えられている。
アサヒグラフではその後、少年漫画の源流である『正チャンの冒険』等の日本人の漫画を掲載した。
「1952年8月6日号」において、日本で初めて広島の原爆被害の写真を誌面に掲載し、話題になる。
テレビ放送の開始後も、1970年代には10万部台の発行を誇った。1980年代以降は報道よりもカルチャーや人物紹介などに重点を置き、写真家の作品発表の場という一面も持っていた。
2000年10月15日増刊号『シドニー・オリンピック総集編』をもって休刊。77年の歴史を終える。
2010年代に入ると、週刊朝日臨時増刊扱いで『緊急復刊 アサヒグラフ』が不定期に発行されている。
発売日 | 号 | タイトル |
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2011年3月23日 | 2011年3月30日号 | 東北関東大震災[1] |
2016年4月23日 | 2016年5月5日号 | 九州・熊本大地震 |
2016年11月5日 | 2016年11月16日号 | 広島カープ 2016全記録 |
ほかに、歴史的なバックナンバーが復刻されるケースもある。
表紙ギャラリー
月刊アサヒグラフ person
『月刊アサヒグラフ person』(げっかんアサヒグラフ パーソン)は、2001年(平成13年)から2003年(平成15年)まで、朝日新聞社が刊行していた月刊誌。
2001年3月23日(2001年5月号)創刊。「アサヒグラフ」の名前を冠しているものの報道色は薄く、芸能人へのインタビューを中心とした芸能グラビア雑誌となっていた。2003年4月号(2003年2月22日発売、通算24号)をもって休刊。
脚注
- ^ なお、発売当時は東北地方太平洋沖地震による震災の(日本政府による)名称が定まっていなかったため、タイトルでは「東北関東大震災」と銘打たれている。(東日本大震災#名称)も参照。
関連項目
外部リンク
- “”. asahi.com(朝日新聞社). 2003年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月13日閲覧。