『ふくろうの河』(仏: La Rivière du hibou)は、1961年制作のフランスの映画。日本では1963年に公開された。1963年アカデミー賞短編実写賞、1962年カンヌ国際映画祭パルム・ドール(短編)を受賞。オリジナルは3部作で構成されているが、『ふくろうの河』は3部(白黒、28分)。
ふくろうの河 | |
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La Rivière du hibou | |
監督 | ロベール・アンリコ |
脚本 | ロベール・アンリコ |
原作 | アンブローズ・ビアス |
出演者 | (ロジェ・ジャッケ) (アン・コネリー) サミー・フレイ |
音楽 | (アンリ・ラノエ) |
撮影 | (ジャン・ボフェティ) |
配給 | 東和 |
公開 | 1963年9月28日 |
上映時間 | 95分(3部作) |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
ロベール・アンリコは、アメリカ合衆国の作家アンブローズ・ビアスの、南北戦争下の兵士と市民を描いた短編小説集『生のさなかにも』から3つの短編を選んでそれぞれ短編映画とした。第3部である『ふくろうの河』は「アウル・クリーク橋の一事件」を映画化したものである。
1964年にはアメリカのテレビドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』の第5シーズンで142話「アウル・クリーク橋の一事件」としても放送された。
ストーリー
南北戦争中のアラバマ州のアウル・クリーク鉄橋で、農場主ペイトン・ファーカーが、南軍に味方して鉄橋を破壊しようとしたスパイ容疑で絞首刑にされようとしていた。彼は残してきた農場や妻子のことを思いながら、もう一度家に戻れたらと思いを巡らせる。絞首刑が執行されたが、首を吊るす縄が途中で切れたためファーカーは川に落ち、そのまま逃げ出した。銃弾をかいくぐって川を泳ぎ、野山を走り、かろうじて逃げおおせたファーカーは、死に直面する前には思いもしなかったほど樹にも草にも鮮烈な印象を受ける。森の道をたどったファーカーはやがて一軒の家にたどり着く。そこは妻と子供が暮らす自分の家であった。
ファーカーが我が家に駆け寄り、妻を抱きしめようとした瞬間、強い衝撃と共にファーカーの体がアウル・クリーク鉄橋からぶら下がった。すべては処刑の瞬間に彼の強い願望が見せた幻覚だったのだ。
キャスト
- (ロジェ・ジャッケ)
- (アン・コネリー)
- サミー・フレイ
スタッフ
- 監督:ロベール・アンリコ
- 原作:アンブローズ・ビアス
- 脚本:ロベール・アンリコ
- 撮影:(ジャン・ボフェティ)
- 音楽:(アンリ・ラノエ)
賞歴
- 第15回カンヌ国際映画祭
- パルム・ドール(短編)
- 第36回アカデミー賞
- 短編実写賞
DVD
2006年4月28日、3000本限定で発売された。のちに「キネマ旬報推薦 ヨーロッパ名画 DVDコレクションBOX」に収録され発売されている。