概要
伊達家31代当主伊達邦宗が開いた養種園を前身としており、養種園を移転させる形で開園した[注 1]。敷地面積は106,986m2。市民農園や芝生広場、大温室や栽培圃場等の施設で構成されていた。大温室のみ有料となっており、入館料は大人400円・小・中学生200円だった[1]。再整備にあたり、現在大温室は解体されている。入園料は無料、トマト狩りなど、有料での収穫体験なども行っている。
沿革
- 1989年 - 「仙台市農業園芸センター」として開園。
- 2011年3月11日 - 東日本大震災により被災。
- 2013年11月30日 - 管理・運営を行っていた財団法人仙台市農業園芸振興協会が解散。
- 2017年10月 - 「せんだい農業園芸センター」に名称を変更[2][3]。
東日本大震災による被害
東日本大震災では、エネルギー棟で81cm、倉庫棟で77cmなど、多くの施設が浸水被害を受けた[4]。多くの植物は津波の塩害により枯死。大温室の熱帯植物も長期間の停電によって空調設備が作動せず、枯死した。
再整備
2013年5月、農業再生に向けた支援拠点施設として再整備することを決定[5]。PFI方式を導入する方針であることが示された。3事業者から応募があり、(ファームドゥ)・NTTデータカスタマサービス・(こもろ布引いちご園)の3社からなる共同事業体に決定。2014年3月19日に、基本協定を締結[6]。仙台市は、施設の撤去・復旧を行い、2015年4月より20年間、事業者へ土地と建物を貸与することを予定していたが[7]、共同事業体のうちの1社の不祥事が発覚し、協定を解除[8]。仙台市は、次点のJAみやぎに事業委託を打診したが、JAみやぎは応募漏れした時点で事業計画を白紙に戻しており、計画再開は困難であるとして参画を断念[9]。再公募することとなった。
2015年6月、「収益性の高い農業推進拠点」を仙台ターミナルビル、「農と触れ合う交流拠点」を日比谷花壇・日比谷アメニスの2社からなる共同事業体へ、それぞれ委託することが決定した[10]。
2016年4月、リニューアルオープンし、園の愛称が公募により「みどりの杜」に決定。 2016年10月、トマトハウスにてトマト狩りの受付開始。
アクセス
脚注
注釈
- ^ なお、養種園跡地は若林区役所となっている。
出典
- ^ 農業園芸センターと大沼 杜の都 緑の名所100選
- ^ ニュース一覧>記事>被災から再起、交流拠点に 仙台・農業園芸センター再開5年 河北新報(2021年5月17日掲載 2022年10月9日閲覧)
- ^ TOP>センターについて(※当該ページ内:「センターの歴史」項目) せんだい農業園芸センター(2022年10月9日閲覧)
- ^ 仙台市農業園芸センター再整備基本構想 (PDF) 仙台市(2013年5月)
- ^ 仙台市農業園芸センターを再整備します 仙台市(2013年5月31日)
- ^ 仙台市農業園芸センター再整備事業の基本協定を締結しました 仙台市(2014年3月19日)
- ^ 津波で被災、仙台市農業園芸センター 研修・交流拠点に再整備 河北新報(2014年3月20日)
- ^ 仙台市、被災地の農業施設再整備で3社と協定解除 日本経済新聞(2014年8月6日)
- ^ 農業園芸センター 全農県本部が受託を断念 河北新報(2014年11月18日)
- ^ 仙台市農業園芸センター 委託先2事業者決定 河北新報(2015年6月25日)
関連項目
- 仙台市内の公共施設一覧
- (東北放送荒井ラジオ送信所)(当施設の南側に隣接している。)
外部リンク
- 仙台市農業園芸センター「収益性の高い農業推進拠点」
- 仙台市農業園芸センター「農と触れ合う交流拠点」
- Facebook「仙台市農業園芸センター 観光農園」
- Facebook「仙台市農業園芸センター農と触れ合う交流拠点」
- 杜の都 緑の名所100選 農業園芸センターと大沼