この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2016年8月) |
ささしまライブ駅(ささしまらいぶえき)は、愛知県名古屋市中村区平池町4丁目(ささしまライブ24)にある名古屋臨海高速鉄道あおなみ線の駅である。駅番号はAN02。
概要
貨物駅であった旧笹島駅(こちらは「ささじま」と読む)の跡地の一角に設置されている。駅の北西側はJRの列車区があるので反対の南東側にしか出口がなく、通り抜けができない構造であったが、2011年(平成23年)9月7日にJRと近鉄を跨ぐ歩道橋「ささしま米野歩道橋」が完成し、近鉄名古屋線 米野駅方面へのアクセスが改善された。
笹島駅跡地の一体は名古屋市によりささしまライブ24として市街地再開発事業が行われている[1]。2017年には、豊田通商・大和ハウス工業・名鉄不動産・日本土地建物などの企業グループによる名古屋プリンスホテルスカイタワー[2]やオフィス、商業施設などが入る超高層ビル「グローバルゲート」(地上37階・高さ170mのビルと地上18階・高さ88mの大和ハウス名古屋ビル[3]の2棟構成)が建設され、竣工した。グローバルゲートが完成したことによって、将来的な乗降客の増加が期待されている。このビルは当初2010年10月の着工予定になっていたが大幅に遅れ、着工されたのは4年遅れの2014年10月2日のことであった[4]。
また、愛知大学が同地区へキャンパスを移転し、講義室や図書館、店舗などが入る講義棟と厚生棟は2010年2月下旬に着工、2012年4月2日に開校している。研究室や国際コンベンションホールなどが入る高層の本館部分(第2期工事)は、2017年3月25日に竣工した[5]。その他、中京テレビ放送本社やホテル棟の建設が行われている。
歴史
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。自動券売機や改札口などの駅設備がホーム階上にある橋上駅でもある。バリアフリーへの対応としてエレベーターを設置している。ホームには安全対策として可動式ホーム柵を設置している。当駅付近のあおなみ線の線路はJRや近鉄の線路よりやや高い位置に設置されている。当駅を出て西へ進むと地上に降り、JRや近鉄とほぼ同じ高さとなる。
通常は無人駅で、名古屋駅が当駅を管理している。
東海旅客鉄道名古屋車両区へは名古屋駅より当駅からの方が近いが、あおなみ線から車両区へは線路は直接繋がっていない。
のりば
橋上駅舎にある改札口(2020年2月)
ミッドランドスクエアから見下ろす駅全景(2017年9月)
ミッドランドスクエアから望むささしまライブ駅周辺(2017年9月)
利用状況
名古屋市の統計によると、当駅の一日平均乗車人員は以下の通り推移している[6]。2016年度までは周辺の開発が進んでおらず利用客が少なかったが、グローバルゲートが全面開業した2017年度からは利用客が急増している。名古屋駅(主にJR線や地下鉄桜通線から乗り換えの場合)と当駅との行き来の場合、バスより圧倒的に早く朝夕ラッシュの定時性も非常に高いため一駅間だけ利用する通勤客も増えている。近鉄米野駅が近くにあるが、運転本数や編成数で有利なため利用客は同駅より上回っている。
- 2004年度 - 675人
- 2005年度 - 2,417人
- 2006年度 - 533人
- 2007年度 - 533人
- 2008年度 - 468人
- 2009年度 - 455人
- 2010年度 - 415人
- 2011年度 - 464人
- 2012年度 - 742人
- 2013年度 - 800人
- 2014年度 - 860人
- 2015年度 - 1,068人
- 2016年度 - 1,205人
- 2017年度 - 2,481人
- 2018年度 - 3,172人
- 2019年度 - 3,108人
※ あおなみ線の駅では、名古屋駅、金城ふ頭駅、港北駅に次いで4番目に利用客が多い。2005年度の乗車人員が飛びぬけて多いのは、愛知万博の会期中にささしまサテライト会場へのアクセス客が利用したためである。
駅周辺
現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
前述のとおり、ささしまライブ24地区の表玄関となっている。
米野駅(近鉄名古屋線)とは徒歩7分程度の距離がある。複数路線や検車施設の線路が輻輳する区間であり米野駅や名古屋駅西側地域(太閤地区)への歩行アクセスは不便であった。以前は徒歩で向野橋(自動車・自動二輪車通行不可)を迂回して渡るため、直線距離が短くても非常に時間がかかっていたが、2011年9月7日に当駅直結で米野駅の近くまでを結ぶ新たな「ささしま米野歩道橋」が開通したことにより、所要時間が大幅に短縮されるようになった。
東海道新幹線・東海道本線・中央本線・名鉄名古屋本線の高架をくぐった東側で名駅通が南北に通っている。名鉄名古屋駅・近鉄名古屋駅までは名駅通を北上し約1km、徒歩10分程度、JR名古屋駅桜通口までは徒歩15分程度である。笹島交差点までは地下道整備の計画(2027年度までの完成を目指す)がある[7]。
ささしまライブ24地区内を名古屋高速道路5号万場線が横断している(出入口等はない)。
主な施設
- ささしまライブ24地域内
- グローバルゲート
- 愛知大学 名古屋キャンパス
- マーケットスクエアささしま
- Zepp Nagoya
- JICA中部国際センター
- ロイヤルパークスERささしま
- 中京テレビ放送 本社
- ストリングスホテル名古屋
- キャナルパークささしま(中川運河親水広場)
- その他駅周辺
ギャラリー
マーケットスクエアささしま
Zepp Nagoya
リンナイ本社
愛知大学名古屋学舎
名古屋高速5号万場線
グローバルゲート
中京テレビ放送
JICA中部国際センター
バス路線
駅周辺発着
- グローバルゲート南
名駅通沿い発着
- ささしまライブ
- 愛知大学前
- 名古屋南・ささしまライブ
- ツアーバスから転換した高速バス路線の発着拠点の一つとなっている。
- WILLER EXPRESS:WILLER GROUP
- さくら高速バス・散策バス:桜交通・インフォマティック
- 散策バス:桜交通・インフォマティック
- キラキラ号:桜交通
- JAMJAMライナー:ジャムジャムエクスプレス
その他
計画時の仮称は「笹島」であった[8]。
「ささしまライブ」の「ライブ」は、英語で live の意であるが、車内放送を含め、英文駅名は「Sasashima-raibu」とローマ字表記になっている。なお、同線を運行する1000形に2023年から搭載されている液晶ディスプレイでは、簡体中国語で「笹岛演奏厅」と案内している。
隣の駅
脚注
- ^ ささしまライブ24(名古屋市公式ウェブサイト > 都市開発・建築)
- ^ “公式サイト”. 名古屋プリンスホテル スカイタワー. 2022年11月16日閲覧。
- ^ “新社屋「大和ハウス名古屋ビル」竣工|大和ハウス工業オフィシャルサイト”. 大和ハウス工業オフィシャルサイト. 2022年11月16日閲覧。
- ^ “ささしまライブ24地区内複合施設「グローバルゲート」の起工式を実施”. 豊田通商株式会社. 2015年11月13日閲覧。
- ^ “インフォメーション 名古屋キャンパス第2期工事竣工式、内覧会、祝宴を催しました。”. 愛知大学 (2017年3月27日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “11.運輸・通信(名古屋市統計年鑑)”. 名古屋市. 2021年3月27日閲覧。
- ^ “愛知)ささしま地下道設計へ 名古屋市新年度予算案”. 朝日新聞デジタル (2020年2月2日). 2021年9月4日閲覧。
- ^ 愛知県企画部交通対策室(編)『あいちの交通 1998 愛知県の交通の現況と交通対策』愛知県企画部交通対策室、1998年3月、67頁。
関連項目
外部リンク
- あおなみ線 ささしまライブ駅 - 名古屋臨海高速鉄道
- ささしまライブ公式サイト