かわせみは、物書堂が開発・販売しているmacOS用日本語入力プログラム。2020年12月以降の現行バージョンの商品名は「かわせみ3」である[1]。
開発元 | 物書堂 |
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初版 | 2009年10月26日 |
最新版 | 3.0.2 / 2021年10月29日 |
対応OS | macOS Catalina以降(かわせみ3) OS X El Capitan以降macOS Catalinaまで(かわせみ2 バージョン2.0.17) |
プラットフォーム | macOS |
対応言語 | 日本語 |
サポート状況 | 開発継続中 |
種別 | 日本語入力プログラム |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | かわせみ3 - 製品紹介 |
macOS用の日本語インプットメソッドで、プロプライエタリとしてリリースされている3種(かわせみ、ATOK、macOS付属の日本語入力)のうちの一つ。エルゴソフトの「egbridge Universal 2」を基に開発され、変換エンジンと一部機能(スマート履歴変換、スマート・インライン変換などの省入力機能など)を引き継いでいる。なお操作パレットなど搭載していない機能もある[2]。
歴史
2008年1月28日にEGBRIDGEを開発・販売していたエルゴソフトがパッケージソフト事業から撤退[3][4]。同年2月29日に同社の技術者2人が独立して、エルゴソフトの親会社であるコーエー(現・コーエーテクモホールディングス)からegbridge Universal 2のかな漢字変換エンジンおよび一部のユーザインタフェースのライセンスを受けて日本語入力プログラムを開発。2009年10月26日販売[5]。かわせみ(バージョン1.x)は、Mac OS X 10.5 Leopard以降OS X 10.8 Mountain Lionまでについてサポートした[6]。
2013年11月にOS X Mavericks 10.9に対応し、OS X 10.8 Mountain Lion以降で動作する「かわせみ2」を発売した。楽ひらによる手書き文字認識などを実装した[7]。
2017年に物書堂がegword Universal 2のmacOS High Sierra 10.13対応版を開発・販売するに当たって、egbridge Universal 2の開発資産も取得した[8]。
2020年のmacOS Big Surは「かわせみ2」の動作保証外とされ、同年12月に発売された「かわせみ3」でApple M1を搭載するMacとmacOS Big Surに対応した[9]。「かわせみ3」はmacOS Catalina 10.15以降で動作し、Big Sur、Big Surの次(macOS Monterey)と合わせて3バージョンのmacOSをサポートする。以降macOSのメジャーアップデート2回ごとに「かわせみ」をメジャーアップデートする予定である[10]。
バージョン履歴
※カッコ内の数字は、ビルドナンバー(開発者がソフトウェアのバージョンを管理するための番号)である。
- 2009年
- 10月26日 バージョン 1.0 一般販売開始 … Mac OS X 10.5 Leopard、Mac OS X 10.6 Snow Leopardに対応
- 11月18日 バージョン 1.0.1 (42 および 43)
- 12月20日 バージョン 1.0.2 (48)
- 2010年
- 1月15日 バージョン 1.0.3 (51)
- 8月26日 バージョン 1.1 (71)
- 12月17日 バージョン 1.1.1 (77)… 常用漢字表改定に対応
- 2011年
- 4月14日 バージョン 1.1.2 (81)
- 7月20日 バージョン 1.1.3 (89) … Mac OS X 10.7 Lionに対応
- 2012年
- 1月19日 バージョン 1.1.4 (93)
- 7月25日 バージョン 1.1.5 (102) … OS X 10.8 Mountain Lionに対応、Retinaディスプレイ対応、MobileMe同期機能削除(後継となるiCloudには「かわせみ2」での対応を検討中との発表[11])
- 2013年11月28日 バージョン 2.0 (88) … OS X Mavericks 10.9対応、ショートカットメニュー、楽ひらによる手書き文字認識などを実装
- 2014年
- 1月17日 バージョン 2.0.1 (95)
- 8月5日 バージョン 2.0.2 (114)
- 10月20日 バージョン 2.0.3 … OS X Yosemite 10.10に対応
- 2015年
- 4月17日 バージョン 2.0.4 … iCloud同期機能の実装
- 9月30日 バージョン 2.0.5 … OS X El Capitan 10.11に対応
- 2016年
- 6月17日 バージョン 2.0.6
- 10月4日 バージョン 2.0.7 (180) … macOS Sierra 10.12に対応[12]
- 2017年12月14日 バージョン 2.0.8 … macOS High Sierra 10.13に対応[13]
- 2018年
- 2019年
- 1月7日 バージョン 2.0.12[17] … OS X El Capitan 10.11以降対応に変更、macOS Mojave 10.14のダークモードに対応
- 4月26日 バージョン 2.0.13[18]
- 5月21日 バージョン 2.0.14[19] … 令和に対応
- 10月9日 バージョン 2.0.15[20] macOS Catalina 10.15に対応
- 11月13日 バージョン 2.0.16(265)[21]
- 2020年
- 6月24日 バージョン 2.0.17(272)[22]
- 12月15日 バージョン 3.0(17)[9] … macOS Big Sur、Apple M1搭載機対応
- 2021年10月29日 バージョン 3.0.1(24)[23] … macOS Monterey対応、macOS版「辞書 by 物書堂」連携強化
- 2022年10月28日 バージョン 3.0.2(38)[24]
脚注
- ^ かわせみ3 - 製品紹介(公式サイト)
- ^ 物書堂 (2009年10月26日). “かわせみと egbridge Universal 2 の違い” (XHTML). 2009年12月28日閲覧。
- ^ (プレスリリース)株式会社エルゴソフト、2008年1月28日。 オリジナルの2008年1月31日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 廣瀬則仁 (2008年1月29日). “事業撤退”. 2009年12月28日閲覧。
- ^ - ウェイバックマシン(2009年10月29日アーカイブ分)
- ^ かわせみ - FAQ
- ^ かわせみ2 - 新機能一覧
- ^ 『egシリーズの開発資産取得のお知らせ』(プレスリリース)株式会社物書堂、2017年9月4日2020年5月21日閲覧。 。
- ^ a b 『macOS用日本語入力プログラム「かわせみ3」をリリース』(プレスリリース)物書堂2020年12月16日閲覧。 。
- ^ “macOS BigSur での動作確認状況”. 物書堂. 2020年12月16日閲覧。
- ^ アップデータに表示されるバージョン 1.1.5 のリリースノートより。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.7)をリリース』(プレスリリース)物書堂2020年12月16日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.8)をリリース』(プレスリリース)物書堂2020年12月16日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.9)をリリース』(プレスリリース)物書堂2018年9月5日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.10)をリリース』(プレスリリース)物書堂2018年9月5日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.11)をリリース』(プレスリリース)物書堂2018年10月8日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.12)をリリース』(プレスリリース)物書堂2019年8月19日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.13)をリリース』(プレスリリース)物書堂2019年8月19日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.14)をリリース』(プレスリリース)物書堂2019年8月19日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.15)をリリース』(プレスリリース)物書堂2019年10月16日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.16)をリリース』(プレスリリース)物書堂2019年11月30日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ2(v2.0.17)をリリース』(プレスリリース)物書堂2020年6月27日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ3(v3.0.1)をリリース』(プレスリリース)物書堂2021年10月29日閲覧。 。
- ^ 『かわせみ3(v3.0.2)をリリース』(プレスリリース)物書堂2023年2月12日閲覧。 。