えにわコミュニティバスとは、北海道恵庭市で運行されているコミュニティバスである。2系統が運行されている。愛称はecoバス。
概要
それまで恵庭市内におけるバス路線は、北海道中央バスの千歳線やジェイ・アール北海道バスの恵庭線などが存在したが、JR千歳線近辺や国道36号近辺に集中していた。そのため、これらの路線でカバーできない地域を連絡する循環型の運行系統となっている。恵庭市内のJR恵庭駅、JR恵み野駅、JR島松駅の3駅と、大型ショッピングセンターなどの商業施設、学校や図書館の公共施設、病院などが循環型のバス路線で結ばれているのが特徴である[1]。
- 運行受託事業者
沿革
2001年9月から2002年2月まで試験運行が実施され、2002年11月1日に通年運行が開始した[3]。2010年11月30日まで3路線が設定され、それぞれシンボルカラーと花の名前の愛称がつけられていた。12月1日より、それまでの3ルートとジェイ・アール北海道バスが運行していた恵庭線を統合し、乗り換え無しで市内全体を循環運行する実証運行を行った[4]。2012年4月1日に実証運行の結果を判断し本格運行となる[4]。2013年4月1日に千歳相互観光バスは恵庭市から委託され運行している[2]。2016年12月から恵庭駅西口待合所で位置情報が分かるデジタルサイネージの運用を開始した[5]。2017年1月からパソコンやスマートフォンでエコバスの運行状況を確認できるようになった[6]。
路線
運行系統は原則として、市内を右回りする循環コースA（車両色 ■）は島松駅→恵み野駅東口→恵庭駅東口→恵庭駅西口→恵み野駅西口→島松駅で循環運行。市内を左回りする循環コースB（車両色 ■）は循環Aコースの逆回りで循環運行。
主要のバス停留所
2019年4月1日現在
停留所色 ■、停留所番号 (1) - (14)
停留所色 ■、停留所番号 (14) - (26)
- JR恵庭駅東口 ←→ JR恵庭駅西口[8]
停留所色 ■、停留所番号 (26) - (44)
- JR恵庭駅東口 - 和光会館 - 消防署南出張所 - 森永乳業 - 恵庭公園・駒場町4丁目 - 恵庭南高校 - 日の出団地 - 川沿大通 - ビッグハウス - えにわ市民プラザ - 恵庭シティーホール - 緑町・えにあす - JR恵庭駅西口
- JR恵庭駅西口 ←→ JR恵み野駅西口[8]
停留所色 ■、停留所番号 (44) - (58)
- JR恵み野駅西口 ←→ JR島松駅[8]
停留所色 ■、停留所番号 (58) - (1)
車両
各系統ともそれぞれ専用のバスを用いている。35人乗り程度の小さめのバスで、車体色をそれぞれ路線のシンボルカラーに揃えている。
循環コースA
循環コースB
運賃
1乗車あたり、大人200円・子供（小学生以下）100円の均一運賃である。障がい者は半額（介護者も含む）、未就学児童は保護者1名につき2名まで無料となる。
通学運賃が以下の通りに設定されており、全て現金のみの取り扱いとなっている。
- 100円（JR島松駅 - 恵庭北高校前 間）
- 150円（全バス停留所 - 恵庭市内の各高校および中学校の最寄りバス停留所 間）
回数券は1000円（100円×12枚）、500円（50円×12枚）の2種類が発行されている。恵庭市バス（国鉄バス長恵線廃止代替）の回数券と相互利用が可能である[9]。
各バス会社のカードや乗車券類（ジェイ・アールバスカードなど）は利用できない。
過去の路線
2018年3月31日までの運行系統
- 北高校前・図書館方面 ■
JR島松駅 - 島松公民館 - ラルズマート島松店前 - 恵庭北高校前 - 恵み野旭小学校 - 恵み野中学校 - 図書館 - JR恵み野駅東口
- 北恵庭駐屯地・市役所方面 ■
JR恵み野駅東口 - 恵み野病院前 - ファッションセンターしまむら前 - 柏木中通郵便局前 - 香華殿前 - 北恵庭駐屯地 - 恵庭中学校 - 豊栄神社前 - 大安寺前 - えにわ市民プラザ - 市役所 - JR恵庭駅西口
- 川沿大通・南高校前方面 ■
JR恵庭駅西口 - 恵庭シティホール前 - えにわ市民プラザ - ビッグハウス前 - 川沿大通 - 日の出団地 - 恵庭南高校前 - 恵庭公園 - 森永乳業前 - 消防署南出張所 - 和光会館 - 旭団地 - JR恵庭駅東口
- 文教大学前・図書館方面 ■
JR恵庭駅東口 - 黄金郵便局前 - 黄金デイサービスセンター前 - 文教大学前 - 総合体育館前 - 恵明中学校 - 恵庭第一病院前 - 市民会館前 - 恵庭幼稚園 - 有明団地 - ユーアイプラザ前 - 中島会館 - 中島公園 - 道と川の駅 - 保健センター - 恵み野中学校 - 図書館 - JR恵み野駅東口
- 補給処・島松寿町方面 ■
JR恵み野駅東口 - 恵み野病院前 - ファッションセンターしまむら前 - 柏陽会館 - フレスポ恵み野 - JR恵み野駅西口 - 柏陽中学校 - 補給処 - 寿団地 - JR島松駅
2010年11月30日までの運行系統
- 恵庭西線
愛称はすずらんコース、シンボルカラーは■緑。恵み野駅の東側を巡回したのち、恵庭駅の西側を循環運転し恵庭駅へ至る6の字型の系統。平日8.5往復、土曜・休日6往復が運行されていた。北海道中央バス（大曲営業所）の担当。
- 恵庭東線
愛称はさくらコース、シンボルカラーは■オレンジ。恵み野駅の東側を恵庭西線とやや異なる経路で巡回したのち、西側に抜けて北恵庭駐屯地方面へ至り、その後恵庭駅西口から恵庭駅の東側を巡回して恵庭駅東口へ至る6の字型に近い系統。平日8.5往復、土曜・休日6往復が運行されていた。ジェイ・アール北海道バス（長沼営業所）の担当。
- 恵み野駅 - 図書館 - 恵み野旭小学校 - 恵み野小学校 - 柏陽町3丁目 - 北恵庭駐屯地 - 市民情報サロン - 市役所 - 恵庭駅西口 - 福住郵便局 - 恵明中学校 - 文教大学前 - 黄金中通 - 恵庭駅東口
- 恵庭島松線
愛称はなのはなコース、シンボルカラーは■青。島松駅から恵庭駅までを蛇行する形で南北に結ぶ路線。既存バス路線の便の悪い西島松地区・北柏木地区も経由していた。平日8往復、土曜・休日6往復。ジェイ・アール北海道バス（長沼営業所）の担当。
- 島松駅 - 島松公民館 - 島松仲町 - 西島松通 - 北柏木町1丁目 - 柏陽会館 - 恵み野小学校 - 図書館 - 恵み野駅 - 中島町4丁目 - 有明団地 - 市民情報サロン - 市役所 - 恵庭駅西口
脚注
- ^ JR駅や各種施設を結ぶ公共交通網 恵庭市企画振興部 まちづくり推進課 2017年2月23日閲覧。
- ^ a b “いよいよ4月からエコバスを運行！”. 城代家老のブログ（千歳相互観光バス専務） (2013年3月31日). 2013年9月12日閲覧。
- ^ 第3章 地球温暖化対策の推進 えにわコミュニティバスの運行 全国市長会 2017年2月23日閲覧。
- ^ a b えにわコミュニティバスの概要 恵庭市 2017年2月23日閲覧。
- ^ エコバス、位置情報を克明に JR恵庭駅西口にモニター (2016年12月1日付) 苫小牧民報 2017年2月23日閲覧。
- ^ エコバスの運行状況をパソコン(Web)で確認できます！ 恵庭市 2017年2月23日閲覧。
- ^ 平成31年4月1日から、エコバスがさらに便利になります！ 。
- ^ a b c d e 路線図 (2018年1月11日) 恵庭市 2018年4月3日閲覧。
- ^ “”. 広報えにわ 2002年10月15日お知らせ号. 2004年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月12日閲覧。
関連項目
外部リンク
- えにわコミュニティバス
- 恵庭市