» www.Giftbox.Az - Bir birindən gözəl hədiyyə satışı
ウィキペディアランダム
毎日カテゴリ
共有: WhatsappFacebookTwitterVK

うわごと

うわごと』(ドイツ語: Delirien作品212は、ヨーゼフ・シュトラウスが作曲したウィンナ・ワルツ。作曲者の代表作のひとつとして知られる。

『うわごと』
ドイツ語: Delirien
ピアノ初版譜の表紙(C.A.シュピーナ社出版)
ジャンル ウィンナ・ワルツ
作曲者 ヨーゼフ・シュトラウス
作品番号 op.212
初演 1867年1月22日

楽曲解説

1866年普墺戦争プロイセン王国に大敗を喫したため、翌1867年のオーストリア帝国における謝肉祭は盛り上がりに欠けていた。そうした世相のもとで1月22日に医学舞踏会が催されることになり、主催者は「うわごと」という題名を作曲者に授けた。これに対してヨーゼフは、憂鬱な序奏から始まるこのワルツで主催者の挑戦に応えたのである。

同時期にワルツ『美しく青きドナウ』を発表したヨーゼフの兄ヨハン・シュトラウス2世は、この『うわごと』を聴いたとき、次のように言ったという。

ペピ(ヨーゼフ)のほうが才能がある。私はただ人気があるだけだ[1]

「指揮界の帝王」と評されたヘルベルト・フォン・カラヤンはこのワルツが大変なお気に入りであったらしく、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などと共にスタジオで5回、ライブで3回(うち2回は映像、下記ニューイヤーコンサートも含まれる)もの録音を行っており、これは彼のウィンナワルツとしては「皇帝円舞曲」に並び「美しく青きドナウ」を上回る数字である(他に「ジプシー男爵」序曲が10回、「こうもり」が序曲8回、全曲3回の録音がある)。ウィーンフィルとの唯一の来日となった1959年公演でも取り上げている[2]ほか、1987年、カラヤンは生涯で唯一となるウィーンフィル・ニューイヤーコンサートへの出演を果たしたが、ここでもプログラム上にこのワルツが取り上げられている。

構成

演奏時間はおよそ8分30秒。序奏、変化に富んだ4つの小ワルツ、コーダからなる。ウィーン情緒に加えて、全体的にどこかミステリアスな雰囲気を帯びたものになっている。

序奏
 

導入部は27小節からなる[1]トレモロによって不穏な雰囲気が醸し出される。保柳健はこの出だしについて「一瞬これでワルツになるのだろうかと不安にさえなる」と評している。序奏の後、少しずつ3拍子のリズムが現れ、一挙に軽やかなワルツに変わる。主部となる4つの小ワルツでは夢のもつれが絶妙に描かれている。

第1ワルツ
 
第3ワルツ
 

ニューイヤーコンサート

脚注

  1. ^ a b 増田(2003) p.154
  2. ^ 評論家の藤田由之は「今でも忘れがたいのは、ヨゼフ・シュトラウスのワルツから引きだされた、身ぶるいするほどの“色気”である。そして、それらは、その後の彼の演奏の中に見いだすことのできるきわめて多様な美点の数かずを予期させ、また集約したものであったように思われる。それは、私のカラヤンについても最も幸せな思い出といって過言ではない」とカラヤンの死後に回顧している(「カラヤン 全軌跡を追う」音楽之友社1996年8月刊ムック28頁)。

参考文献

  • 増田芳雄「ヨーゼフ・シュトラウス――ワルツのシューベルト」(『人間環境科学』第12巻、2003年)
  • 若宮由美「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2012 曲目解説」より、ワルツ〈うわごと〉
  • CD『美しく青きドナウ~ワルツ・ポルカ・行進曲集/マゼール指揮』解説書より、ワルツ≪うわごと≫(解説:(近藤憲一))
  • CD『ヨーゼフ・シュトラウス・ワルツ集/ボスコフスキー指揮』解説書より、ワルツ「うわごと」(解説:(保柳健))

外部リンク

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
  Delirien - (シェーンブルン宮殿管弦楽団ウィーン)(ドイツ語版)による演奏。公式YouTube。
  Delirien - Hungarian Symphony Orchestra Budapestによる演奏。「MelosKonzerte」公式YouTube。
  Strauss. Delirio. 2009.12.30 - 「ORQUESTAFILARMONIA」公式YouTube。
ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。